岡村靖幸さんのラジオ文字起こしブログ

岡村靖幸さんの出演ラジオを文字起こししています。

岡村靖幸・小出祐介(Base Ball Bear) TS ONE selection『PREMIUM ONE』2016年4月25日

岡村 どうも岡村靖幸です。

小出 どうもBase Ball Bear小出祐介です。

岡村 はい~

小出 え~~~、もうね、ゴールデンウィークに差し掛かってるというような感じですけれども。

岡村 はい。

小出 あんまり連休とかっていうのとちょっと無縁なとこあるじゃないですか。

岡村 うんうんうん。なんかバーンって休みとか取れることあるの?あなた。

小出 いやあ、僕はないですねほとんど。岡村さんありますか?

岡村 ん~~~~~、まあバーンはないのかもね。

小出 う~~ん。旅行とかします?

岡村 しないの。

小出 (笑)

岡村 あ~~、ほぼね。ほぼね。

小出 ほぼ。

岡村 ほぼね。

小出 旅行あります?でも経験としては。

岡村 う~~~んと、仕事まっったく関係ない旅行は、ちょこっとあるぐらいかな。

小出 僕もないんですよ。

岡村 ゼロ?

小出 ないですね、ゼロですね。

岡村 う~ん。

小出 夏休みに、まあ僕おばあちゃんちが青森なんですけど、そこに、おばあちゃんちの側にホテル取って、そこで何泊かしに行った……ってのはありますけど。

岡村 へえ~~~~~~。

小出 でもそれだけですよ僕。

岡村 その、旅行欲はあるの?

小出 それがね~~~……ないんですよね(笑)

岡村 ちょっと一人旅しようかな~とか。

小出 一人旅とか、訳がわかんなくないですか?一人旅って何するんですか?

岡村 なんかあれじゃない?自分再発見……みたいな。

2人 (笑)

岡村 あ、こんなところが俺にあるんだみたいな。

小出 自分再発見をよその土地に行ってできますかね?

岡村 いや~~~わかんないけど。

小出 します?

岡村 ちょっと俺は置いといて、

小出 はい。

岡村 そういう人は多いですよ。「あっこんな自分がいたんだ」みたいな。

小出 それはだって"よその土地"っていう普段と違うところに行っちゃったら、それは違う自分出てきちゃうじゃないですか。

岡村 はい。

小出 でもそれは、そのよその環境によって引き出された自分であって、

岡村 うんうんうんうん。

小出 普段の環境の自分とは違うものだから、

岡村 はい。

小出 普段の自分にそれ適用しにくくないですか。

岡村 だから細かいこと言っちゃうとね、そうなのかもしれないですよ。例えばね、アウトドアとかでもね、よく「バーベキュー、アウトドアだと超うまいんですけど」って言うけど、多分変わらないんですよ。家の中だろうが外だろうが焼く肉のクオリティはね。

小出 どう考えてもそうですよね。

岡村 でも気分なんですよきっと。なんか気分が変わるんじゃないですか?例えば、ね?あの~青森に一人で行って、なんか本でも持って、んで、何することなく行ってみると、ちょっとドキドキして。しなびた旅館でも泊まってみて。

小出 あ~~。

岡村 知らない人から話しかけられたりとかして。一期一会があるんじゃないですか?

小出 そうですね?

岡村 その時に、知らなかった自分が……のページが、開かれていく(笑)

小出 ダメですね。

岡村 うんダメですそれじゃ。

小出 僕ら参考にならないんで。

岡村 はい。

小出 皆さん良い旅を。

岡村 僕雑誌の連載してましたからね、一人旅のコーナーっていう。

小出 嘘!(笑)

岡村 本当に。

小出 マジっすか。

岡村 うん。毎月毎月。

小出 どっか行ってたんですか。

岡村 場所を決定して、一人旅して、そうすると現場まで行くと、その時の編集長がいて、よく来れましたねみたいな。

小出 (笑)

岡村 やってました。

小出 でもそれ雑誌でやってたんですね。

岡村 はい。

小出 テレビとかじゃなくて。

岡村 雑誌でやってました。

小出 あ~~~。それ面白いですね。

岡村 はい。

小出 じゃあそんな岡村さんの曲からお願いします。

岡村 はい。じゃあ岡村靖幸で『揺れるお年頃』。


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小出 (PREMIUM ONEの紹介)

小出 あの~今曲聴きながらも、

岡村 うん。

小出 ずっと岡村さんと旅の話してたんですけど。

岡村 うん。

小出 やっぱなんか、旅の才能欲しいですね。

岡村 欲しいね~~~。あの~、明治の文豪みたいになりたい。

小出 明治の文豪って旅してたんですか?

岡村 なんか一人でちょっとね、あの金沢とか行って旅館を……に泊まってですよ。

小出 確かに、僕"旅憧れ"はなんでかって、お酒飲めないじゃないですか。

岡村 うんうん。

小出 だから、"電車でお酒"ってすごい憧れなんですよね。

岡村 あ~~~、良さそうだよね……

小出 ツアー先とかから、本番終わって、その日のうちに帰る。で、終電近い。で、新幹線。で、サラリーマンの方とかが、ビール飲んでるんですよ。

岡村 うんうんうん。

小出 あと缶チューハイとか。あれめっちゃうまそうに見えるんですよ。

岡村 いや~~~楽しそうだよね。昔だから東海林さだお*1さんの本とか読むと、「駅弁でこういう美味しいのがある、それとちょっとビールを持って、なんとかの旅が楽しいのだ……」みたいのを読むと、「うわ~楽しそうだなあ、自分もちょっとやってみたいな」とはよく思ってましたね。

小出 そう~。なんか「どっか行って何かする」が多分俺苦手だと思うんですよね。

岡村 あ~~~。

小出 温泉街に温泉入りに行く、で温泉入ればいいんですけど、温泉入る以外のなんかを見つけるのが多分下手だと思うんですよ。

岡村 あ~~~。

小出 だけど、その列車の旅は、

岡村 はい。

小出 楽しみっていう。

岡村 あ~~~。

小出 電車は乗りたい。

岡村 でもなんかちょっと、フィルター取れたらやりそうですけどね。だって温泉好きでしょ?なんかサウナっぽいのも好きなんでしょ?

小出 あ、サウナ好きです。

岡村 ね?で、旅行っていうかそういう乗ること自体も好きなんでしょ?

小出 好きです。

岡村 どっかのフィルターが取れたらやりそうですけどね。

小出 そうですね~、う~ん……その……フィルターは多分、チケット買うのが面倒くさい。

2人 (笑)

岡村 じゃあ俺みたいに企画にしてもらったらどうですか?

小出 企画にしてもらえば余裕で行けます。企画のためなんで。

岡村 うんうん。MUSICA*2に。

小出 MUSICA(笑)

岡村 (笑)

小出 あ~MUSICA色んな人にそれやってっからなあ。

岡村 あ、本当に?そっか。

小出 そうですね。じゃあその……そういう紙面募集してます。

岡村 はあい。

小出 (PREMIUM ONEの紹介)

小出 じゃあ今回も岡村さんの気分の1曲から。

岡村 行ってみましょうか。

小出 はい。

岡村 マーク・ロンソン(Mark Ronson)*3で『High』。


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岡村 マーク・ロンソンで『High』でした。

小出 はい。

岡村 う~ん。

小出 『High』。ですね。

岡村 (笑)これはね、なんで選ん……まあまあ、まあ……好きですねこの曲。あのマーク・ロンソンって今すごいじゃないですか人気が。

小出 めっちゃすごいですね~。

岡村 ね。

小出 スーパー売れっ子。

岡村 スーパー売れっ子。これね、ファーストアルバムで。に、入ってる曲ですね。

小出 なんかこうやって、ちょっと手元にジャケあるんですけど。

岡村 はい。

小出 なんかこう全然売れてない感すごいですね、まだ。

岡村 そうでしょ?今のアレを全然想像できないでしょ?

小出 できないですね。

岡村 だから、読めないですよ人は。

小出 読めないっすね(笑)

岡村 だから、あんまり決めつけちゃいけないんだな~って最近よく思います。

小出 なるほど(笑)

岡村 色んな人に。じゃあ小出さんは。

小出 はい。

岡村 何を選んだんですか。

小出 僕はですね、韓国の。

岡村 はい。

小出 グループなんですけど、『AOA』というですね、グループがありまして。女性のグループなんですけど。まあ……言うたらアイドルなんだと思うんですけれども。で、僕……K-POPのアイドルは元々好きで、結構聴いてはいたんですよね。

岡村 言ってましたね、なんかあれでしょ?日本とかにワーッてこうK-POPブーム来る前から結構?

小出 まあ結構聴いてました。少女時代とかね。

岡村 早いですね。

小出 結構早耳で、結構聴いてたんですけど。最近はそうでもないですけど、まあ一時すごいディグって、すごい色々聞きまくってて、で、中でも、今でもずっと……むしろ今どんどん人気出てきて、日本デビューも最近しましたっていうグループなんですけど、『AOA』って。で、なんか……K-POPのダンスミュージックって、感覚的に言うと、僕ほとんどね、カイリーミノーグ聴いてるのとあんまり変わんないんですよ。

岡村 へ~~~。

小出 そんくらいすごいUSとかまあUKとかの、そういうダンスミュージック研究をすごいしていますね。

岡村 あ~そうらしいですね。踊りとかもすごいんでしょ?

小出 いやすごいですすごいです。単純に韓国語の発音っていうのと、ダンスミュージックが多分ね、発音的に、相性がいいんだと思うんですよ。

岡村 あ~、親和性があるんですかね。

小出 あるんだと思います。だから、日本語版を同じ曲でも出してたりするんですけど、日本語版だと、やっぱこう言葉のリズム的になんかあんまりノれなくて。

岡村 へ~~~、韓国語の方がグッとくる?

小出 いいです。グッときます。っていうのを聞いていただきたいと思います。AOAで『ミニスカート』。


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小出 お聴きいただいたのはAOAの『ミニスカート』でございました。

岡村 う~んセクシーですね。

小出 いや本当に。で、これねすごいなと思うのが、これ3分ジャストなんすよ。

岡村 え~~~。

小出 全然無駄なくて。

岡村 ほんほんほん。

小出 だけどちゃんと間でラップがあったりとか、ちゃんと場面転換もあるし、だけどこう、ワングルーヴでずっと最後まで飽きない……みたいな。すごいお手本みたいな曲だなあって。

岡村 へ~~~。

小出 最近の曲もすごいアッパーで。

岡村 この曲以外もいいんですか結構。

小出 いいっすよ、めっちゃいいっすよ。

岡村 聴いてみます聴いてみます。

小出 はい。これもぜひ聴いていただきたいと思います。(TS-ONEの紹介)

小出 さあ、え~ということで今日のお題選曲ですね。

岡村 難しいですよ。

小出 難しいやつ。で、今回のお題は『オープンカーで聴きたい1曲』。

岡村 うん。

小出 この旅行下手の僕らが。

岡村 そうですそうです。

小出 レジャー下手の。

岡村 オープンカーですからね。

小出 しかもね。

岡村 オープンカーのイメージもありますしね。色んなオープンカーありますからね。

小出 ありますね、そもそも。オープンカーと聞いてどの手のオープンカーを想像します?

岡村 俺はね、やっぱりその、時代……なんですかね、アメ車ですねやっぱり。

小出 あーはいはいはいはい。

岡村 ちょっと縦長で、バットモービル的なもの……

バットモービルのイメージ

小出 (笑)

岡村 昔のバットモービルですよ?の感じの、リンカーンみたいなやつ。それの上が空いてるやつですね。

リンカーンのイメージ

小出 空いてる奴で。

岡村 そう思っちゃいますね。

小出 赤で。

岡村 真っ白だったり真っ赤だったり。

小出 真っ白か真っ赤で。で、アメリカのすっっげえ長~い一本道を。

岡村 そうですね。

小出 ブワーーッ!!って走る。

岡村 あと『アメリカン・グラフィティ*4的な。

小出 あ~はいはいはいはい。

岡村 そうですね。

小出 なんかそれでダンスパーティーに行くとかね!そういうイメージありますよね。

岡村 ありますね。

小出 日本でもオープンカー、まあ見ないこともないですけど、都内だとオープンカー走りにくいですよね。

岡村 にくいっすよ。排気ガスとかね。

小出 そうそうそう(笑)はい。じゃあそんなオープンカーで聞きたい1曲。じゃ岡村さんの選曲からいきましょうか。

岡村 僕はやっぱり50's的な意味合いですね。なんかちょっと、だからさっき言った『アメリカン・グラフィティ』的なものへの憧憬。

小出 はい。

岡村 を、多分こうイメージさせる曲ですけど、聞いてみますか。ブルース・スプリングスティーンで『ハングリー・ハート』。


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岡村 PREMIUM ONE、お送りしたのは、え~ブルース・スプリングスティーンで『ハングリー・ハート』でした。

小出 はい。めっちゃいいですね~~~。

岡村 あの、だからあれですね。90年代以降その……アメリカがこう、悩んだりとか、迷走したりとか。あとグランジ*5みたいなのが出てきて、自虐的であったりとか、自分の国とかに。その前ですね。すごいこう、果てない未来が……

小出 (笑)はいはいはい。

岡村 楽観的な幸せがこう、見えてるんじゃないか。みたいな頃の、イメージをさせる。

小出 うん。

岡村 うん。だからその、僕が想像するそのオープンカーって言うともう、あれですね。悩みがない感じ。なんか、意外とさ、「排気ガスがさ……」とか言うんじゃなくて、もう本当悩みなんか「オ~~~ッケ~~~!!!ロック!!!」みたいな。「楽しい!!!」みたいな。

小出 (笑)もう砂埃なんか関係ねえ!と。

岡村 「環境問題とか関 係 ねえ!!!」みたいなそういう感じの!

小出 (笑)

岡村 果てない幸せな未来?「ソフトクリームと僕とポニーテールの彼女と」みたいなね。

小出 あ~~確かに。

岡村 うん、あと、なんですか、深夜にやってるその……

小出 ドライブイン

岡村 ドライブインで観るみたいな?ドライブインシアター

小出 シアターみたいな。

岡村 そんなイメージ。

小出 あ~~。

岡村 ちょっと触ろうとして怒られるみたいな。

2人 (笑)

小出 手バチン!ってされる。

岡村 パチ!みたいな。そういうキュンとする時代のイメージですけどね。

小出 なるほど。

岡村 はい。

小出 いや~いいですね……

岡村 はい~。

小出 さあじゃあ僕のオープンカーで聴きたい1曲なんですけど。

岡村 はい。

小出 あの、もう散々僕結構この番組で、ね、シティポップとか、

岡村 うん。

小出 AORとか結構紹介してきましたけども。だから、もう僕こそオープンカーで聴きたい1曲にはシティポップを選ばなきゃいけない……と見せかけて。

岡村 (笑)最近のあのシティポップ推し?怒涛の?

小出 怒涛のシティポップ推しを、

岡村 裏切る?

小出 敢えて!敢えて裏切って!

岡村 なるほどなるほど。

小出 もうね、これ以上に……

岡村 裏切るね~

小出 これ以上に90年代感じる、しかもレイト90年代。

岡村 おお~(笑)

小出 感じる曲俺ねえんじゃねえかなって。多分ドライブミュージックとしてはそんな認識されてないですけど、

岡村 大丈夫ですね?オープンカーですよ。大丈夫ですね?

小出 オープンカーで多分爆音で聞いたら、多分最高に気持ちいいはずです。

岡村 え~。

小出 それじゃあ聴いてください。globeで『Is this love』。

岡村 ふっふっふっふ(笑)


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小出 はい、え~globeで『Is this love』でした。

岡村 はい。

小出 ね?結構オープンカーっぽくないですか?

岡村 んん~~~………オープンカーっぽいのかも。隣に女性はいるんですか?

小出 あ~、だから、あれですね……男2人に女の子1人でしょうね。

岡村 ん~。あ~、そういう……あ~……サングラスはかけてんですか?

小出 サングラスはかけ……てるでしょうね。

2人 (笑)

岡村 わかりました。あんま掘っても出てこなそうなのでもういいです。

小出 (爆笑)

岡村 (笑)

小出 あの、1点情報としてお伝えしたいのは、僕小6の時にこの曲聴きながらミニ四駆作ってたんですよ。

岡村 はっ……。そうか、そういうメモリーがあるのね。

小出 そうです。だからミニ四駆のことを思い出すとこの曲が聴こえてくるんです。

岡村 (笑)あ、そうそうそう。そうそうそれでさ、この、俺たちがこの(選曲シリーズを)やってるじゃないですか。で、メモリー系も結構あるんで、

小出 結構多いですね。

岡村 だからその、そういうのもみんな楽しく、聴きながら楽しんでくれればと思ってます。

小出 メモリー系をね。

岡村 メモリー系を。

小出 オープンカーじゃないですけどね。ミニ四駆は(笑)

岡村 (笑)これなんかほんとメモリー系なんだろうなと思いながら聴いてましたけどね。

小出 あ~もうめっちゃメモリー系です。

岡村 わかりました。

小出 じゃあ続いてのお題はですね。『とっておきの映画主題歌』。

岡村 あの~悩みますね。

小出 とりあえず前回放送終わった後に、打ち合わせで、「映画主題歌何いい?」って話してる時に、2人とも「いやーもう絶対スティングのシェイプ・オブ・マイ・ハート*6だな」っていう話になったじゃないですか。

岡村 うん。

小出 2人とも選んでないっていう、今回(笑)

岡村 そう(笑)2人ともひねくれてるからね。

小出 ね~、あえて外しましたねー。あの~、映画の主題歌に限らず、映画のサントラの話とかもしましたし、なんかその「映画と音楽」みたいなのって結構切り離せないじゃないですか。

岡村 切り離せないですね。

小出 やっぱ「映画を見て良かった」ってのと同じぐらい、「この曲良かった」って。

岡村 ありますね。

小出 「映画のこの曲良かった」って最後に残るじゃないですか。なんかそういうので、一応今回僕選びました。

岡村 そういうことなんですね?

小出 岡村さんはどういう選考基準なんですか?ちなみに。

岡村 僕はまだ言いませんけど、僕この映画も観て、まあ当時観て「いいなあ」と思った映画で、すごい印象的に出てくる曲なので選んだんですけど。

小出 なるほど、そっち系ですね。なるほど。じゃあ僕の曲はですね、じゃまず曲聴いてください。バブルガム・ブラザーズ*7で『JUST BEGUN』。


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小出 はい。バブルガム・ブラザーズで『JUST BEGUN』でした。これ、あの~映画『七人のおたく*8』というですね、映画の主題歌でして。

岡村 大好きなんでしょ?

小出 もうね~、めっちゃ大好きなんですよ。あの~ウッチャンナンチャン主演の映画なんですけど、要は7人のオタクが出てくるっていう。

岡村 うんうんうん。

小出 『七人の侍』のオタク版だと思っていただければいいと思うんですけど。まあある事件が起きて、それを解決するために、主人公がナンチャンなんですけど、一応。主演ナンチャンらしいんですよね。が、友達のいないミリタリーオタクで。で、それで自分の立てた作戦に必要な各部門のオタクをスカウトして。

岡村 エキスパートを。

小出 エキスパート。

岡村 でもそれぞれがオタクなんですね?

小出 それぞれがめちゃめちゃとんでもないオタクなんですよ。それで、ウッチャンが格闘技オタク・ヒーローオタク。まああと江口洋介さんだったりとか山口智子さんだったりとかが出てくるんですけど。今ね、見直してみると結構すごくて。

岡村 へ~~~。

小出 っていうのもその、マッキントッシュオタクっていうので江口さんが出てるんですよ。

岡村 へ~~。

小出 当時まだ、あの、なんだろう……そんなに一般的じゃなかったんじゃないかっていうのはその、クイックタイムプレイヤー*9の。今でこそね、Mac使ってる人はすごい日常的に使ってるんですけど。

岡村 うん。一般的ですよね。

小出 あれがまだ「開発したてです」みたいな感じで劇中で出てきたりとか。ちゃんとタイアップでしかも。

岡村 へ~~~。

小出 あとは武田真治さんがアイドルオタクで出てて、

岡村 へ~~~。

小出 で、その……

岡村 京野ことみ*10

小出 あ、そうです。

岡村 当たったの?

小出 当たりました。

岡村 すごくない?

小出 なんで当たるんです?

岡村 多分……テレパシー?

小出 (笑)京野ことみさんのデビュー映画なんですよ。

岡村 ふ~ん!

小出 要は劇中のアイドルとしてデビューしたのが京野ことみさんで。これが本当にそのままデビュー曲*11になったっていう流れがあって。

岡村 え~~~!

小出 今思うと結構早い映画だなというか。こういうオタクを扱って、しかもオタクが要は、最後は勝利を掴むっていう映画。

岡村 うんうん。

小出 今ならちょっとね、いわゆる電車男じゃないですけど。……的な発想でありそうですけど、当時のまだこう……オタクって言われてる文化で。

岡村 完全に認識される・定着する前ですか?

小出 あの、いわゆる宅八郎さんとかも全然いる時代なので。

岡村 あ~はいはいはい。

小出 いわゆるオタクってのが"おたく"っていう、なんか本当にマニアックで、凝ってて……って。今みたいなそのライトなオタクがあんまり。

岡村 今、一般的ですもんね。

小出 今はライトなオタクの方もたくさんいるけど、じゃなくてもう濃い人がオタクだったっていう時代の映画で。その人たちが最後、みんなで勝利を掴むっていう。

岡村 え~~~。

小出 なかなかないタイプの映画だよな今思うと。で、あとウッチャンのアクションシーンがあるんですけど、壁を蹴ってバク宙するっていう。

岡村 え~~!

小出 それがめちゃめちゃかっこよくて。僕小学校の時にウッチャンみたいになろうって思いました。

岡村 あ~、ウッチャンぽさあるもんね。

小出 もともとウッチャンぽいんです。で、僕サングラスかけるともう完全にウッチャンなんです。あの内P*12の時のウッチャンになっちゃうんですけど。

イメージ画像

岡村 え~。髪型とかもそれウッチャンリスペクト?

小出 ウッチャンリスペクトではないんですけど、結果的にそういう形になっているという感じですかね。

岡村 そうか、じゃあシンパシー感じてんですね。

小出 です……んん~~(笑)まあ普通にウッチャン好きって感じですけど。

岡村 はい。

小出 まあ『七人のおたく』、これほんと今見るとちょっと再評価されるんじゃないかってくらい。

岡村 よっぽど好きなんですよね。その、番組とかでも特集したんでしょ?

小出 しましたしました。

岡村 ちょっと観てみます。

小出 ぜひぜひ。すごいいいんで。で、最後にこの『JUST BEGUN』が掛かりますよっていうことですね。

岡村 わかりました。

小出 はい。じゃあ岡村さんの。

岡村 僕の方はねえ、これ悩みましたねえ。あの~~……例の曲、さっき言ったスティングの曲を(小出くんは)選ぶんだろうなぁと思って、じゃあ僕は別なのって考えた場合、バグダッドカフェのあの主題歌*13にするか、これにするかで悩んだんですけど。聴いてみますか先に。

小出 まず聴いてみますか。

岡村 はい。キッド・クレール&ココナッツで『マイ・メール・キュリオシティ』。


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岡村 はい。キッド・クレール&ココナッツで『マイ・メール・キュリオシティ』でした。

小出 はい。いいですね。

岡村 うん、このなんだ、キャバレー的なね。音楽を得意としてる人なんですけど。この映画*14がね、この男女の?恋愛をメインにした映画なんですけど。この2人がね、海の近くで出会って、恋愛に落ちるんですけど。で、2人でクラブみたいなとこに行くんですけど。そこでこのキッド・クレール&ココナッツがこれ演奏してるんですよね。

小出 演奏してるシーンがあるんですね。

岡村 演奏してるシーンがあるんです。とても良かったですね。すごいかっこいいんですよ。

小出 なんか楽器の感じ、録り音とかもすごい生々しいですね。

岡村 そうですね。多分もしかしたらその、ライブっぽい……生ライブっぽい感じなのかもしれないですけどね。

小出 あ~。

岡村 元々なんかね、大人数でコーラスもたくさん3人ぐらいいて、で、あの~ちっちゃいオーケストラとバンドみたいなの一緒になってるような人たちなんですよ。

小出 あ~なるほど。

岡村 だから「せーの」で撮ってるのかもしれないですよね。そういう粗さがありますよね。

小出 なるほどなるほど。いやでもなんか映画の音楽ってやっぱすごい難しくて、選ぶの。

岡村 う~ん。

小出 で、僕今回迷ったの何曲かあって。もう1個が……本当だったら聴き比べて欲しいっていうことで、これにしようかなと思ったんですけど、まあ尺的にあれかあと思ってやめたのは、『続・荒野の用心棒』って映画があって。で、それ原題『ジャンゴ』っていうタイトルなんですけど。

岡村 西部劇ですか?

小出 そうですね。マカロニ・ウエスタン*15ですね。

岡村 はい。

小出 で、その『ジャンゴ』っていう映画自体もマカロニ・ウエスタン好きはもうみんな知ってる映画なんですけど、で、要はそれを元ネタにした映画が、クエンティン・タランティーノの、1個前の『ジャンゴ 繋がれざる者』で。

岡村 はいはいはい。あ、そういうことなんですか。

小出 そうです。

岡村 え~~~。

小出 あの映画のタラティーノの『ジャンゴ』の冒頭の感じは『続・荒野の用心棒』と全く同じなんですよ。始まり方が。で、同じ曲で始まるんですけど。

岡村 へ~~。

小出 で、日本でも三池 崇史*16監督が、『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』っていう日本版の、いわゆる「マカロニじゃなくてスキヤキ・ウエスタンだ!」つって撮った映画があって。

岡村 へ~~。

小出 で、それのエンディングテーマが、『ジャンゴ』の日本語カバーを北島三郎さんがやってるんですよ。

岡村 (笑)聴いてみたいです。

小出 それがめちゃめちゃ良くて!なんかやっぱりサブちゃんすげえ!って思う曲なんですよ。

岡村 え~~~!

小出 もともとだってそのイタリアの曲なのに、それを北島三郎さんがカバーするとこうなるんだ!みたいな。

岡村 え~~~!

小出 イタリアと日本の。

岡村 ちょっと合いそうな気しますけどね。

小出 めっちゃ合ってるんですよ。原曲と聴き比べるとすごい面白くて。ぜひとも皆さんお手元でやっていただきたいなと(笑)

岡村 (笑)そのなんか、ヒョロヒョロヒョロ~みたいな感じですか?あのマカロニ・ウエスタンというとなんか……

小出 そうですね、あのマカロニ・ウエスタンの映画の、まあ質感というか……っていうのを日本版に置き換えた場合、楽器が尺八みたいな(笑)

岡村 あ~、そのヒョロヒョロロ~~みたいなのありますよね。

小出 ヒョロヒョロロ~みたいな。

岡村 それが尺八になってるみたいな。

小出 なってるみたいな感じです。

岡村 ちょっと皆さんにチェックしていただいて。

小出 ぜひともチェックしていただきたいと思っております。


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岡村 はい。

小出 はい!ということで。あ、もう番組も早いもので……

岡村 早!

小出 エンディングが近づいてまいりましたよ。岡村さん今後の予定というか、5月はどんな感じで?5月の目標は?

岡村 僕~~~……5月の目標。な~に~?5月の目標何?なんだろうねえ。

小出 なんかあります?

岡村 5月の目標。

小出 今決めましょう。

岡村 今ね。5月の目標、何やろうかな……

小出 じゃあ僕はとりあえず、

岡村 はい。

小出 あの~……最近。温泉に……さっきも話しましたけど、温泉に入りたい欲が半端ないし、で、家のすぐ近所に、温泉がちゃんと出てるスーパー銭湯みたいなのがあるんですよ。ちゃんとした温泉の。なのにあの、裸になるのがめんどくさくて行かないっていう訳わかんないこと今起きてるんで。

岡村 裸になるのがめんどくさいの?それともなんかこう、裸を晒すのが嫌なの?色んな人と。

小出 あの、外で裸になるのめんどくさくないですか?家でお風呂入るのはもうしょうがないからやりますけど、外でわざわざ服脱いで服着てって。

岡村 あっ、めんどくさいね?その、晒すの嫌だぜ大作戦じゃなくて。

小出 じゃなくて(笑)外で裸になって、外でまた同じ服着るのってなんか気持ち悪くないですか。

岡村 あ、言ってることわかりますけど、サウナは必ずそうですけどね。着替え持っていけばいいじゃないですか。スウェットで行ってスウェットで帰ればいいじゃないですか?違うスウェット。

小出 確かに近所ですもんね。近所なんですけど、そこまで敷居も低くないというか。

岡村 あ~~~。

小出 あのなんか、いわゆるスポーツジムみたいなやつと併設されてるところだから、なんかしかもちょっと小綺麗な建物なんで、そこに寝巻きみたいな感じで、"銭湯"みたいな感じじゃ行けないんですよ。

岡村 じゃああれはどうですか。自宅に小型サウナ作るみたいな。

小出 そんなお金かけます?

岡村 あ~~……そうだよね。

小出 そう。だからね、いやサウナ行きたいんですけど、温泉入りたいんですけど、外で裸になるのめんどくせーっていう。

岡村 めんどくせーね。

小出 めんどくせーが起きてるんですよ。

岡村 なるほどね。でも好きな人多いですよね。本当に聞く。サウナとか温泉とか。

小出 行きます?岡村さんは。

岡村 僕あんまり行かない。昔すっごい行ってましたね。

小出 あ、サウナとか温泉とか?

岡村 真夜中だろうが何だろうが。

小出 夜中やってますもんねサウナね。

岡村 う~ん、よく行ってましたね。

小出 行かなくなっちゃいました?めんどくさくて。

岡村 行かなくなっちゃいましたね。

小出 外で裸になるのがめんどくさくて。

岡村 違います(笑)なんで行かなくなったんだろう。でもなんか行かなくなっちゃいました。またでもブームみたいな、波があると思うので。すごい、行くタイミングが来るのかも。

小出 あれいいですよ、ロウリュ。知ってます?

岡村 ああっ!!!言ってまし……最近……ねえあれでしょ!?シャンッ…シャンッ…*17

小出 そうそう。(笑)シャンッ…シャンッ…って(笑)

岡村 (笑)俺は体験したことない(笑)これラジオだってこと忘れてました(笑)

小出 シャンッ…シャンッ…って言いましたよ今(笑)

岡村 ふっふっふ(笑)体験したことな……

小出 バサッ!バサッ!

岡村 あっバサッ!バサッ!ね。あれいいんですかやっぱり。

小出 すごいいいですよ。あの~ね、サウナの中に焼石があるじゃないですか。あそこにお湯ワーッってやって、蒸気ワーッ出てきたのを、ロウリュのお兄さんがそれをワーッって仰ぐんですよ。で、その熱波を感じて、一瞬で汗うわーって噴き出すみたいなやつで。キッツいんですけど本当に。うわーってなるんだけど、その後の水風呂で、もう本当に生き返った気持ちになるから。

岡村 え~~~。

小出 あれは本当いいですよ。岡村さんも行ってみてくださいぜひ。

岡村 はい。でもそのタイミングはありますよね?もう1分に1回やってるわけじゃないでしょ?

小出 違います違います。時間決まってるんです。

岡村 ラッキーなタイミングがあるわけでしょ?

小出 だ~、そう……めんどくさいんですよね。

2人 (笑)

小出 時間調べていかないといけないから。

岡村 この前なんか誰かが「すっげえラッキーだったよ!入った途端それが始まったよー!」とかって。

小出 そうそう、だからあのサウナ行って急にそれ始まると、「うわぁ!めっちゃラッキー!」ってなるんですよ確かに。で、なんだけど、基本的にみんなそれ目的で行く人は時間調べていかなきゃいけないんで、めんどくさいですね。

岡村 なるほどなるほど。あの、長時間いることあるんですか?サウナとかそういう、なんか施設みたいなところ。

小出 ありますよ。ありますあります。僕サウナ本当ガッツリ行く時は2、3セット回しますもん。「2、3セット回す」っていうのがめっちゃ専門用語ですけど。

岡村 回す……ちょっと待って、2、3セットがどのぐらいの時間だかがわかんないです。

小出 あ、ワンセットが12分・5分・5分なんですよ。

岡村 あの、それ全部入れても1時間前後じゃないですか?いるの。

小出 掛かります。

岡村 違います、俺が言ってるのはもう3~4時間いることあるかっていう。

小出 施設にですか?

岡村 ちょっと休んで……

小出 あ~いやいや、いますよ。だからその、1セットやって、間でご飯食べたりとか。

岡村 あ、するんだあ!へ~~~。

小出 なんかこうほら、あの飲み物飲む。ドリンクバーみたいなあったりとか。そこで休憩したりとかしながら、よしじゃあもっかい行こっかな。って。

岡村 1人で?

小出 サウナは1人かもしれないですね。

岡村 ふ~~ん。

小出 なんか友達にそのペースで付き合わすのとかって大変じゃないですか。

岡村 そっかそっかそっか。

小出 岡村さん一緒に行きます?

岡村 いいですね。

小出 裸になるのめんどくさいですけど……

2人 (笑)

小出 サウナに。あ、ロウリュ行きましょう。

岡村 ね、ロウリュにね。

小出 うん、ロウリュ行きましょう。シャンッ…シャンッ…って。

岡村 シャンッ…シャンッ…ね(笑)

2人 (笑)

小出 (PREMIUM ONEの紹介)最後はうちのバンドの曲を聴いてお別れしたいと思います。

岡村 はい。

小出 Base Ball Bearで『文化祭の夜』。ということでBase Ball Bear小出祐介と。

岡村 岡村靖幸でしった。


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*1:日本の漫画家、エッセイスト。毎日新聞掲載の4コマ漫画『アサッテ君』の作者。

*2:\株式会社FACTが発行する音楽雑誌。

*3:イギリス出身のDJ、シンガーソングライター、音楽プロデューサー。1番のヒット曲はたぶんBruno MarsフィーチャリングのUptown Funk。Mark Ronson - Uptown Funk (Official Video) ft. Bruno Mars - YouTube その他Amy WinehouseフィーチャリングのValerieなど。Mark Ronson ft. Amy Winehouse - Valerie (Official Video) - YouTube

*4:1973年のアメリカ合衆国の青春映画。 1962年のカリフォルニアの田舎町を舞台に、高校を卒業した青年たちが共に過ごす最後の一夜を描いている。

*5:グランジとは本来「不潔なもの、汚いもの」を意味する米俗語。 転じて、1980年代初頭のアメリカに出現した、パンクやヘヴィメタルの影響をうけたロック音楽のジャンルを指す。

*6:映画『レオン』の主題歌。

*7:1983年にブラザー・トム(Bro.TOM)とブラザー・コーン(Bro.KORN)で結成された音楽デュオ。シングル『WON'T BE LONG』のヒットで知られる。

*8:正式名称は『七人のおたく cult seven』

*9:QuickTime(クイックタイム)は、かつてAppleが開発していたマルチメディア技術である。音楽、動画、画像、テキストデータなどを取り扱うことができる。

*10:日本の女優。『ショムニ』などに出演。

*11:劇中歌『NOW!』京野ことみ NOW! 作詞:及川眠子 - YouTube

*12:内村プロデュース

*13:Jevetta Steele『Calling You』Calling You - Jevetta Steele(日本語歌詞付き) - YouTube

*14:テイラー・ハックフォード監督『カリブの熱い夜』

*15:マカロニ・ウェスタンは、1960年代から1970年代前半に作られたイタリア製西部劇を表す和製英語。

*16:日本の映画監督。バイオレンスの巨匠と呼ばれる。『クローズ』や『龍が如く』などの監督。

*17:腕に着けてるストーンブレスレットが揺れる音。ロウリュの動きをやっているものと思われる