岡村靖幸さんのラジオ文字起こしブログ

岡村靖幸さんの出演ラジオを文字起こししています。

岡村靖幸・小出祐介(Base Ball Bear) TS ONE selection『PREMIUM ONE』2016年4月18日

岡村 どうも岡村靖幸です。

小出 どうもBase Ball Bear小出祐介です。メッセージ頂いております。

岡村 はい。

小出 i-dioネーム島さん。「私は去年のフジロックで初めて岡村ちゃんのライブを見てファンになり、このラジオに辿り着いております。

岡村 うんうん。

高校生の時からバンドでギターをしていてBase Ball Bearのコピーをしたこともあります。お二人の色んな音楽の話が聞けてとても嬉しいです。これからも楽しみにしてます。」ということなんですけど。

岡村 いいですね。

小出 岡村さんと僕ね、世代がまあちょっと違うっちゃ違うと思うんで、ファンの方の年齢層みたいなのもちょっと違うと思うんですよ。

岡村 そうかもしれませんね。

小出 だからこういう両方とも聴いてくださってるっていうの、僕すごく嬉しいです。

岡村 いいね。

小出 光栄です。

岡村 こちらこそ光栄です。

小出 (笑)そういう感じで今日も番組やっていきたいと思います。じゃあ岡村さん曲紹介お願いします。

岡村 はい。岡村靖幸で『ヘアー』。


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小出 (PREMIUM ONEの紹介)

小出 岡村さん、あれじゃないですか?もうツアー始まったんじゃないですか?

岡村 始まってますね。

小出 どうですか?ツアーの感じ。

岡村 ん~~~~、いいものですよ。あの健康的な感じですね。だからその、ツアーが始まると、小出くんもそうでしょうけど、まあある程度早起きして。

小出 ほんとそうですよね。

岡村 美味しいものを食べて。で、もう次の日は移動か、何もない日だったりするので、その日は食事して寝るだけじゃないですか。だから……健康的ですよね。コンサートやるとすごいこうね、運動にもなるし。

小出 あの逆に健康的になりますよね。

岡村 なりますなります。

小出 僕お酒元々飲まないんですけど、だから打ち上げもあんまり行かないんですよ。

岡村 はいはいはいはい。

小出 で、だから普通に体調整えるために夜早く寝るし、朝早く起きて、ちょっと仕事して、移動……とかみたいな感じにしてるんで。

岡村 ホテルで何してんの?本読んでるの?

小出 っていう場合も多いですね。本読んだりとか映画見たりとか。結構なんですかね、ホテルの部屋での1人の時間楽しんでるタイプです。

岡村 あ~いいですね。

小出 結構じゃあ、ご飯食べに行くぐらいします?岡村さん。

岡村 しますします。しますします。

小出 観光はします?

岡村 観光もね、だからその、なんか前日入りしたりとか、あと移動日があって「ちょっとこの日空いてます」みたいな時もあるじゃないですか。そういう時に、メンバーとかスタッフとかと、なんか神社巡りしたりする時もあります。

小出 神社行くんですね。

岡村 神社も行きます。山登ったこともありますよ。

小出 えーそれはハイキング的な?

岡村 そう。なんか、ちっちゃい山?

小出 ちっちゃい山(笑)

岡村 うん。ちっちゃいの上に神社があるとか言って、みんなで神社……そのちっちゃい山を登って神社に行ったこともあります。

小出 なんかあの、ツアーで結構各地行くじゃないですか僕ら。

岡村 行きます行きます。

小出 だから「ぜひどこどこ行ってくださいね」とかお客さんに言われたりとかするんですけど、実際こっちもほら、仕事で行ってるから、あんまりはしゃいで体調崩したりとかしたら怖いから、あんま出かけないんですよ。

岡村 わかりますわかります。台無しにしちゃいけませんからね。

小出 そうなんですよ。ライブを台無しにすると凹むの自分だから(笑)

岡村 わかりますわかります。

小出 いやだから本当に山登ったりとか神社行ったりとか、僕もしたいんですけど。

岡村 (笑)へとへとになっちゃうね(笑)元も子もないですからね。

小出 そうなんですよね。

岡村 だからその、前日。次の日コンサートとか、なんか余裕があるぐらいの時にやってますけどね。

小出 そう、悩ましいんですよね。本当は色んなとこ行ってるんで。

岡村 睡眠もちゃんと取らないとダメですもんね。

小出 (PREMIUM ONEの紹介) はい、じゃあ今回も岡村さんの。

岡村 はい。

小出 今日の気分の1曲。

岡村 あーそうだそうだ。何を選んだんでしたっけ……あーわかったわかった。これはね、最近話題ですよ。僕の周りで。行ってみますか。

小出 はい。

岡村 キングで『The Greatest』。


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岡村 えーキングで『The Greatest』でしたけど、どうですか?

小出 キングはカタカナで。

岡村 ふっふっふっふ(笑)

小出 『The Greatest』。

岡村 ね。あはは(笑)あ、発音ね?

小出 発音が。

岡村 そうそうそう。

小出 曲名だけ英語の発音が良くなるっていう。

岡村 そうそうそう。

小出 いいですね。

岡村 ね。わかんないですけど(笑)

小出 このシリーズいいですね。

岡村 いいですね。

小出 (笑)

岡村 なんかね、情報としては、エリカ・バドゥ*1とかプリンス*2とかが、結構絶賛してるんですって。この人たちのことを。結構それで話題になってる人たち。

小出 へ~。いや僕もなんか、今曲聴きながらPVとか調べてみたんですけど、あの8ビットっぽい感じの。

岡村 ね。

小出 ファミコンっぽい。なんか、逆に日本っぽいなと思って。

岡村 あー。うんうん。

小出 そのセンスが。でも多分若い人たちなんでしょうね。

岡村 まだ若いんだと思いますね。気持ちいいですけどね、聴いててね。

小出 ブラコンリバイバル的な感じなんですかね。

岡村 なのかも。

小出 これまだ多分これからなんですよね?話題になってくの。

岡村 です。です。です。

小出 早耳ですねこれは。

岡村 そうですそうです。はい。

小出 いいの教えていただきました。はい。じゃあ僕の1曲。

岡村 はい。

小出 キング繋がりなんですけど、不思議と。

岡村 はい。

小出 僕あの、ツアー中に、本番前とかに、本読むと逆に没頭しちゃうし、かといってあんまり激しく音楽聴いちゃうと、なんかそれでテンション上がっちゃってもしょうがないんで、あんまり上がりすぎない下がりすぎないちょうどいい温度の……

岡村 塩梅のね。

小出 塩梅のを探してて。なんか色んな人のライブ映像とかちょっと見てみようとかって思った時に、スティングのですね、5年ぐらい前ですかね?にやった、ロイヤルフィルハーモニックオーケストラ*3と一緒にやったコンサートツアーがあったんですけど。その、まあライブ版を僕聞いてたんですけど、音源。で、そのビデオとか見たらすげえ雰囲気良くて。

岡村 え~~~。

小出 っていうのも、要はポリス時代の曲もソロ時代の曲も両方やってるんですけど、後ろはもうオーケストラなんですよね。で、アレンジもバンドっぽくないというか、オーケストラアレンジなんだけど、印象が変わらないんですよ。

岡村 え~~~。

小出 だから3人時代のポリスの曲と、オーケストラの何十人でやってる印象同じってすごくないですか?

岡村 すごいっす。

小出 だからポリスの曲ってもう3人で、そんくらいの、要は最小公倍数になってたというか。

岡村 なるほど。

小出 あのミニマルなところに、最大限詰め込まれてたんだなっていうのが分かったのが、すごいと思ったし。

岡村 なるほど。

小出 あとスティングが、もう特に楽器も弾かずに普通に歌ってるんですよ。なんですけど、タンバリンがですね。なんかあの、マイクスタンドの中腹ぐらいにあるんですよ。それを、なんでもない、リズムに合わすわけでもない、なんか「ここで叩きたい」っていう時だけシャンって叩いてるんです。

2人 (笑)

岡村 (笑)シャンって?

小出 そう、シャンって。それがめっちゃ面白くて。

岡村 え~~~。

小出 っていう、まあライブ版の。

岡村 え~、観てみよう俺。

小出 ぜひ観てみてください。

岡村 はい。

小出 じゃあスティングで『キング・オブ・ペイン』。


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(参考にポリスでやってるキング・オブ・ペインも置いておきます。ほんとに印象があんまり変わってない!)


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小出 はい、スティングで『キング・オブ・ペイン ライブ イン ベルリン』より聴いていただきました。

岡村 や~~~いいですねえ。

小出 最高でしたね~。

岡村 ねー。

小出 いや~、僕もだから、最終的に60いくつになったらこうなりたいですけどね。

岡村 あ、これに設定したね、じゃあ。

小出 設定しました。

岡村 OK、わかった。

2人 (笑)

小出 どういうことすか(笑)

岡村 こういう感じになるのね。なんかこう、スーツとか着てね。

小出 スーツ着て、で、マイクスタンドの中腹にタンバリンがあって、で気ままに叩くっていう。

岡村 あ。分かりました。

小出 (笑)

岡村 じゃあ、もう呪ワー*4とか言ってらんないですねその時には。

小出 そうですよ。もう最後はスティングですから。

岡村 そうそうそう。世界規模でね。

小出 そうですよ。(笑)(PREMIUM ONEの紹介)

小出 じゃあ続いて。

岡村 はい。

小出 お題選曲なんですけれども。今回のお題はですね、『一目惚れした時に聴きたい1曲』。

岡村 難しいんだよ~~~これ。

小出 これ難しいっすね。てかこのお題毎回難しいんですけど。

岡村 一目惚れだからね。あの~一目惚れっていうことはさ?あれですよ、ちょっとこう、コミュニケーションとって、で、「あれ?好きなのかも」じゃないですよ。一目惚れですからね。見た瞬間に「ハッ……!」ってなるってことは。

小出 っていうやつですね。

岡村 見た目超好みっていうことですよね。一目惚れ。

小出 (笑)まあ確かにそうですね。

岡村 その時に流れてきそうな音楽ってことですね。

小出 ってことですね、確かに。

岡村 見た目超好み……ん~~~……

小出 一目惚れあります?岡村さんの場合。

岡村 ん~~~……ずいぶん減ってるんじゃないですか?

小出 そうですか?昔は一目惚れしかなかったですか。

岡村 なんか学生の頃ね。小学生とか中学生とか高校生の頃、ほら学校にパッ、っている少女に「あっ……!」みたいなことありましたよ。

小出 でももうなんかそれ基本ですよね。

岡村 はい。(笑)

小出 あの、一目惚れできるかまず基本だと思いますよなんか。

岡村 うんうんうん。

小出 中身を知って好きになるって俺ちょっと大人の恋愛だと思うんですよね。

岡村 あ~~。

小出 なんか学生時代ってまず……

岡村 理屈抜きに。

小出 そうそう、かっこいいとかかわいいがまず先に立つじゃないですか。だから僕はなんか全然自然かな?って思ったし、僕の選曲はだからなんか、どっちかっていうとそういう印象の。

岡村 なるほど。

小出 学生時代の印象で選曲しましたけど。じゃあまず岡村さんの選曲を。

岡村 僕はね……僕は、小学生中学生高校生ぐらいのイメージですからね。一目惚れの僕のイメージというのは。だから、その頃のイメージをやると、ちょっと、ん~~~……こういう感じになっちゃいましたよ。聴いてみますか。

小出 はい。聴いてみましょう。

岡村 ビージーズで『How Deep Is Your Love』。


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岡村 はい、ビージーズ*5で、えー『HowDeep Is Your Love』でした。

小出 はい。めっちゃ浮かれてますね。

岡村 ね。浮かれてるし、なんつったらいいんだろうな……70年代とか80年代やなんか……の、ムードが出てますけどね。

小出 ですね。う~ん。いやなんかもう、一目惚れして、女の子が例えば山道とかをこうやって歩いてるのをめっちゃ目で追って、スローモーションでキラキラキラ……みたいな感じしますね。

岡村 (笑)キラキラキラ感があるよね。

小出 ありますね。めっちゃ良かったです。

岡村 ありがとうございます。

小出 はい、じゃあ続いて僕の。

岡村 はい。

小出 一目惚れした時に聴きたい曲なんですけども。

岡村 はい。

小出 あの~、僕ですね、地元がまあいわゆる、結構ベタ~なヤンキー層の、まあ結構どこでもそうかもしれないですけど、

岡村 東京近郊ですか?

小出 東京の下町なんですね。あの、江戸川区の小岩ってところなんですけども。

岡村 はいはいはい。

小出 あの小岩のヤンキーって、結構ベタな生物なんですけれども。まあ小岩のヤンキーの友達が、これ実話なんですけど、高校生の時にある女の子に一目惚れしたんですよ。一目惚れしちゃって。で、それはよその学校の子なんですね、多分。確か。で、その声をかけようか、声かけまいか……みたいなのを、要は俺からすれば……その話をされてる僕からすれば、「いやもうすりゃいいじゃん」と。なんだけど、もう迷ってるのがめっちゃときめいてて楽しんでるんですよ。

岡村 へ~~~。

小出 それで、そのどれだけ自分が彼女にビビッと来たかってのを延々されてる時に、ずっと「あ、やべあの曲聴こう」つって、ずっと(笑)

岡村 (笑)

小出 そいつが聴いてたっていう。

岡村 え~、ピュアでいい話ですね。

小出 そうですね。っていう感じでちょっと聴いていただければと思います。Steady&Co.*6で『Only Holy Story』。


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小出 はい。えーSteady&Co.で『Only Holy Story』でした。

岡村 (笑)いいですね。

小出 ね~、あの(笑)もう本当に、この曲をもうず~~っと聞いてるし、

岡村 (笑)

小出 カラオケ行ってもずっとこれ歌うし……

岡村 (笑)

小出 友達はラップしたいから、俺はこのazumiさん……wyolica*7のazumiさんがフィーチャリングやってるんですけど、その役を俺が裏声で歌うみたいな。

岡村 (笑)男2人で。

小出 男2人で。何だよこれっていう。でもずっとなんか彼の中で、多分テーマソングだったんですね。

岡村 いいですね~、そのなんかこう、モヤっとした感じが。

小出 そう。で、最終的に結局声かけて、で、連絡先交換して、友達になったんですよ。

岡村 ええ!いいですね。

小出 そう。それで、葛西臨海公園って知ってます?

岡村 はいはい。

小出 あそこに観覧車があるんですけど。そこにデートで行って、2月ぐらいの結構寒い時期ですよ。

岡村 はい。

小出 に行って、そこの観覧車の下で告白したらしいです。

岡村 ええ!

小出 で、振られたっていう。

岡村 振られたんだ。

小出 で、またこの曲聴いてるんですよ。

岡村 (笑)いいですね。ピュアな話ですね。

小出 青春時代の僕の思い出の話でしたけど。はい。

岡村 はい。

小出 ということで。じゃあ続いての。

岡村 はい。

小出 お題にいきましょうか。

岡村 はい。

小出 『声が素晴らしい女性アーティスト』ということで。これまた広くて難しいんですよね~~~。

岡村 これ難しいね~~。

小出 これもう……じゃあ僕のまず声が素敵な女性アーティストなんですけども、僕は森高千里さんですね。

岡村 はい。

小出 で、森高さんの声って、他で聴いたことなくないですか?

岡村 あんまないですね。

小出 この歌声俺あんまないなと思ってて。

岡村 でもあれなんじゃないですか?あなた。ルックスも好きだから増しになってんじゃないですか?

小出 あ~、まあまあそれもあるとは思いますけど……

岡村 全然違う見た目だったらまた違うこと言いそうですよ。

小出 (笑)何ですかそのバイアス。

岡村 (笑)

小出 いやいやいやでも、森高さんの歌声は僕小学校の時から、まあ親父がね、多分カーステで聴いてて、それで好きになったんですよ。

岡村 あ~。

小出 で、あの~なんですか、鼻に……

岡村 ちょっとかかってますね。

小出 かかってて、歌いにくそうだなとも思うんですけど、でも……

岡村 熱唱型じゃないですからね。

小出 あ、そうです。歌いにくそうだなって未だに思うんだけど……でもピッチとかすごいいいんですよ。

岡村 うんうんうん。

小出 ライブ音源とか聴いてもすごいあのピッチが良くて。

岡村 へ~~~。

小出 だからなんかその、鼻にかかってるのと、ピッチがいいっていうので、歌がすごいコード感があって、すごい素敵だなと思って。

岡村 んふふ。

小出 あの、なんですかね。技法的な?

岡村 はい。

小出 技巧的なうまさとかとはちょっと違いますけど、僕は声が好きっていう意味で、森高さんを選びました。

岡村 わかりました。

小出 はい。で、僕の森高さんの一番好きなアルバムの1曲を聞いてください。

岡村 はい。

小出 『鬼たいじ』。


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小出 はい、森高千里さんで『鬼たいじ』でした。これあの歌詞すごくないですか?

岡村 すごいっすけど、何のメタファーなんですか?これ。

小出 まあおそらくですけど、世の中には女性の敵になるような、まあ男性が多いと。

岡村 うんうんうん。

小出 例えばなんか、会社のセクハラパワハラ上司とか、なんか女の子のことを下に見てる高圧的な人とか。

岡村 うんうんうん。

小出 あとなんですかね、「女ってどうせこうだろう」とかみたいな人いるじゃないですか。っていうのに対して、もう「私が退治してやるから」みたいな。

岡村 なるほど。

小出 結構ね、森高さんってそういうあの……なんていうんですかね。

岡村 メッセージ性?

小出 メッセージ性の強い歌詞多くて。

岡村 ストレスとか。


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小出 そうですね、まさに「男の人が上位」っていう社会でのストレスじゃないですかあれって。だからそういうのを歌にするのがすごい上手い人で。

岡村 そうか、上手なんですね。

小出 で、やっぱ『鬼たいじ』ってこれ僕ら使うの難しいじゃないですか、多分。

岡村 難しいですね。

小出 だけどこれ森高さんは使えたっていうのが、やっぱすごいな~と。

岡村 そうっすね、だからユーモア上手に包む(くるむ)のが上手いんじゃないですか。

小出 うまいですね。こういうのって歌で言うと、まあ寓意的な、というか、風諭になると思うんですけど、こういうのうまくできる人って僕羨ましいなと思って。

岡村 そうですね。

小出 森高さん、まさにそういう作詞家の人だなっていう風にも。

岡村 なるほどね。「オバさんになっても」もそうですもんね、笑える感じと上手にやってますよね。


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小出 やってますやってます。

岡村 ユーモアをね。

小出 ユーモアもあるし。っていう1曲でした。じゃあ岡村さんの『声が素晴らしい女性アーティスト』。

岡村 僕はですね~……あの、さらって浮かんだのは最近この方でしたね。行ってみ
ますか。

小出 はい。聴いてみましょう。

岡村 宇多田ヒカルさんで『Stay Gold』。


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岡村 え~、宇多田ヒカルさんで『Stay Gold』でした。

小出 宇多田さんの声もそうだし、やっぱ歌詞ほんとすごいですね。

岡村 そうなのそうなの。俺はほらだから、小出くんに連絡したじゃないですか。その……「最近トリビュートをやることになって、すごいたくさん聴いて。そしたら詞が素晴らしいことに気づきました」みたいなこと言ったら「何言ってんですか。宇多田ヒカルは詞ですよ」って教えてもらったっていう。

小出 (笑)

岡村 小出くんは詳しいですよね。

小出 僕宇多田さんすごい好きで。やっぱ研究してましたね。いやなんか、難しい言葉全然使わない人なんですよ。宇多田さんって。なのに、やっぱちゃんと深いことを言うし。で、メロディーと言葉がこう、一体になる人じゃないですか。

岡村 有機的にね。

小出 そうそうそう。こういうのって本当に難しいなと思ってて。

岡村 うんうんうん。

小出 僕の場合はなんかその、メロディーと言葉がまず分離してるところから頑張って融合させるっていう作業になるんで。

岡村 わかるわかる。

小出 岡村さんもそうですか。

岡村 言いたいことがあってそれをこう、僕の場合は練りに練って、こう……もう頑張ってそう、くっつける感じですね。

小出 そばをこねるみたいな感じで。

岡村 くっついてないのがまた味であれば、それはそれでいいんですけどね。

小出 そうですよね。でもなんかこういう一体になってる音と言葉とっていうのが、やっぱなかなか作れるものじゃなくて。

岡村 そうですね。難しいですね。

小出 で、宇多田さんの曲はもうほとんどくっついてるんですよね。

岡村 うん、綺麗にね。

小出 で、特に後期と言いますか。だんだん音楽的にも、元々のそのね、R&B的な始まりから始まって、こういう打ち込み主導の。なんかノンジャンルですよね。

岡村 そうですね。

小出 どことも言えない音楽になってってますけど。この辺から言葉の精度とかもまた凄まじいことになってる。『Stay Gold』なんて特に。

岡村 いいですよね。

小出 「大好きだから」しか言ってないのに、こんなに入ってくるとかやっぱすごいなと思って。

岡村 (笑)そうですね。あと声すごくないですか。

小出 いや、すごいっす。そうでした、声の話でしたね。

岡村 「ど、どうしたんだ?」ってなる。ならないですか?

小出 (笑)それなんでですかね。ブレス的に?

岡村 この、「あぁあぁ……」ってなってるから。

小出 あ、ビブラートが?

岡村 「あぁあぁ……」って、「ん?どしたの?」ってなるっていう。

小出 (笑)あー。

岡村 「なんか心配事ある?どした?連絡してみたら?」みたいな。

小出 宇多田さんに、「大丈夫?連絡してきて?」って、思う。

岡村 思わせるこのビブラート。「あぁあぁ……」*8みたいな。

小出 これでもなんか変わってますよね、ビブラートも。なんかいわゆる音楽のね、演歌のこぶしじゃないですけど。ああいうビブラートじゃないですよね。

岡村 なんか切なくなりますよね。切なくなる。

小出 トレモロみたいなビブラートですよね。

岡村 なんかね、細か~くて。

小出 はい。じゃああのまもなく。

岡村 はい。

小出 エンディングが近づいてきたんですけれども。

岡村 はい。

小出 ここで岡村さんの恒例のプレゼン企画を。

岡村 いきますか。あの~、この番組のメインですね。

小出 メインです。(笑)メインなんですね。ちょうど前回もこれを放送されてますけど、岡村さんのプレゼン企画。そこで僕があんまりに拾わないもんですから、もうベイベの皆さんが憤ってました。

岡村 え~!そうですか。

小出 そうです。

岡村 え~~~……*9

小出 あの、「こんなに岡村ちゃんが考えてきたのになんであいつは拾わないんだ」つって。

岡村 (笑)本当に?

小出 そうそうそう。

岡村 え~~~……

小出 そうかぁと思いながら。

岡村 スルーしてました?

小出 そうです(笑)そうかぁっつってスルーしましたけど。

岡村 (笑)じゃあね、今回は、いくつか持ってきました。

小出 はい。

岡村 まず一つ目はね、『盲信通信』ってやつです。

小出 それすごいですね。

岡村 盲信通信の盲信は、「これを盲信してる」。わかります?その……

小出 盲目の盲に信じる。

岡村 それはどういうやつかっていうと、小出くんがよく「気圧が低いと体調悪くなる」みたいなのをよくツイートしてるんですよ。

小出 (笑)はいはいはい。

岡村 「気圧この野郎」みたいな。「気圧 MUST DIE!」みたいな。よくやってて。

小出 はいはいはい(笑)言ってますよね。

岡村 「気圧のせいでもう全部が俺台無しだ!」と。「俺の青春台無しだ!」みたいなことをよく言ってる。「俺の大事なコンサートやツアーがあるのに、もう気圧この野郎!」みたいな。

小出 「空気読め」と。「空気のくせに空気読め!」と。

岡村 よくやってますね。はたと思って。気圧が低いと体調悪くなったり頭痛いとか言ってる人はいますが、ほんとのほんとのほんとに因果関係みたいなことあるのか?と。

小出 (笑)

岡村 そういう、その、盲信じゃないのかと。何にも立証されてませんよみたいなことを1週間かけて、2人がお互い調べる。それが『盲信通信』。

小出 (笑)

岡村 決めつけてますけども。

小出 その、あの1週間かけて調べるっていうそのプロセスをできたらお届けしたいんですけど、あのプロセスすっ飛ばすんですよね?

岡村 すっ飛ばします。

2人 (笑)

岡村 でも、もう本当に力は使いますよ。大学教授に聞いたりとか、

小出 マジですか?

岡村 気象予報士に聞いたりとか、

小出 ガチなんですね。

岡村 もういろんな力技を使って。

小出 いや、そこ届けたくないですか?そのもう、ガチな人に聞いてるんだったらガチな人呼んでそれ聞きたいけど……

岡村 もう水道橋博士に聞いたり、色んな人の……

小出 水道……

2人 (笑)

小出 水道橋博士はその筋の人ってことですね?

岡村 も~あの人すごいですから。色んな人の力をもう借りつつ。

小出 借りて。

岡村 1週間かけてその小出くんの「盲信なんじゃないの?その気圧のことは」。みたいなことを答えを出す。あとね。

小出 はい。

岡村 次は『達観、悟ったコーナー』っていうのがあって。

小出 おお、『悟ったコーナー』。

岡村 そうです。ここまで人生生きてきて、「間違いなくこうだ」と。

小出 「あ、もうこれ真理だな」と。

岡村 「俺これ悟っちゃった。もうこれはこれね」みたいな。「間違いない、これっすから」みたいな。生きていて、間違いなく悟ったり達観したことを発表する。

小出 なるほど。

岡村 これが『達観、悟ったコーナー』。

小出 『達観、悟ったコーナー』。それめっちゃ面白いコーナー名ですね。

岡村 そうですね。(笑)あと……

小出 達観悟っ……はいはい。

岡村 あ、書きましたね。これはちょっと響いたのかな?

小出 いや、一応メモしただけです。

岡村 (笑)そう。これ書いてくれると嬉しい。あとね、次は、『一番最近泣いたことを発表』。

小出 これコーナー名雑じゃないですか?これ。

岡村 (笑)

小出 どうしたんですかこれ。

岡村 これはちょっと雑ですけど。まあ、あんまほら、最近泣かなくなってきたので。「これ泣いたんだ」「小出くんこんなことで泣いたんだ」っていうの発表したら、ファンは多分キュンとくると思うんですよ。

小出 でもこれ今のところ、僕のファンの方よりも岡村さんのファンの方の方が、あの僕に結構苦言を呈してきてる感があるんで……

岡村 (笑)

小出 僕の泣いたことよりも岡村さんの泣いたことの方が……

岡村 まあお互いです、お互い。

小出 お互いね。

岡村 あと、『男と女の決定的違いコーナー』。

小出 (笑)

岡村 「もうここはもう絶対違うわ!」みたいな。「ありえないぐらい違うわ」みたいなことがわかったら、それを1週間かけて……(笑)

小出 (笑)だからその1週間を放送したいんですけどね?どっちかっていうと。

岡村 そうですよね、その……過程をね?

小出 過程を。なるほどなるほど。

岡村 あと……これ多分小出くん得意だと思うんだけど、『ど~してもど~しても許せないことを発表する』。

小出 あ~~~。いっぱいありますよ。

岡村 もうちょっと……我慢したんだけど、もう生きてきて、もうちょっと……チッチッチッチッチッ💢

小出 (笑)

岡村 とか思ってんだけど、我慢してたんだけど、「あーー!!!もう、ごめん、もう絶対許せない。ごめん、許せないこと決定!!!」みたいな。「大 決 定!!!!」みたいな。今までこう人生色々色々色々、「噛み合わない、まあでもな……大人だしなぁ……まぁこうやってこうやってバランスとってきましょう……」とか思ったんだけど、「いや違う。絶っっ対許せねえ。」

小出 これは絶対違う。

岡村 「もう絶ーーーっ対許せねえ」ということを発表~みたいな。絶対許せない、ど~してもど~しても許せないこと発表コーナー。

小出 なるほど、いいですね。

岡村 うん、あとね、まあちょっと似てるんですけど。

小出 はいはい。いっぱいありますね。

岡村 自分ではど~~~~~~してもコントロールできないこと?生きてて。あの~……生きてて、まあ上手にね?あの例えば、健康でもいいです。なんかこう自分が今言った、ちょっと気に入らないことでもいいです。でもなんかこう、フラストレーションをなんか別なところに持っていくと。作品作りでもいいかもしれない。なんかゲームやることでもいいかもしれない。なんか食べることでもいい。なんかコントロールして人ってこう、バランスを取るもんじゃないですか。でもね、これだけはごめん、ど~~~~してもうまいことコントロールできないわっていう。そういうこと?まあ似てますけどね。

小出 「どうしても」好きですね。

岡村 (笑)多分ね、結構聞きたいと思うんですよ。小出くんの「ど~~~しても」。また上手に多分喋ると思うしね。

小出 「どうしても」のコーナーっていいですよね。その「許せない」とか、「どうしても決定的な男女の……」とか。これはなんかひとまとめで「どうしても」でも。

岡村 「どうしても」コーナー。

小出 「どうしても」コーナー。あ、でもそれはなんか、ラジオ的でいいんじゃないですかね。

岡村 はい。あとはですね、最後になりますけど、『腕時計なんでいるの?』のコーナー。

小出 (爆笑)ちょっと待ってください。急に重箱の隅突きましたね。

岡村 (笑)いやこれはね、例えです。美意識として……美意識なの?わかんないけど、腕時計してる事ってあるじゃないですか。

小出 ありますあります。

岡村 あれ多分意味があるんですよ。ファッションであったりとか、あとまあ「きちんとしてるよ」って思わせるとか。そういうなんかこう、色んな裏意味?

小出 裏意味?

岡村 裏意味っていうかまあ、いくつかの意味がそこに隠されてる。

小出 なるほどね。便利さで言ったらもうそれを上回るものがあるはずなのに、まだ残ってる。

岡村 機能性じゃないよと、人生はと。

小出 あーなるほど。いいですね。

岡村 なんか意味があるよと。

小出 『機能性じゃないよ人生は』っていうコーナーいいですね。

岡村 そうそうそう。それを持ってきました今日。

小出 これAMっぽくていいですね。機能性じゃないよ人生は。

岡村 (笑)またいいこと言っちゃったな俺。だから今日はそのぐらいを持ってきました。今日はどうでした?なんかピンと来るのありましたか?

小出 え~~~そうですね。タイトルが『盲信通信』がまずいいですよね、これ。あの~~テテテン↑『も~しんつ~しん~』*10

岡村 (笑)も~しんつ~しん(笑)どうしますか?関係ないって言われたら?最終的に気圧。あなた今まで散々ツイートしてますけど。

小出 そしたら、ちゃんとTwitterで謝罪しますよ。それは。

岡村 あ~~~……楽しみ楽しみ。

小出 (笑)

岡村 小出くんのファン待っててくださいね?じゃあ。

小出 (笑)俺が謝る日を。

岡村 違ったよって。

小出 なるほど。『機能性じゃないよ人生は』もいいですよね。これなんかほんとAMっぽくて。

岡村 ちょっとね。面白い話。

小出 これはFMでもAMでもないところでやってる番組ですけど。

岡村 そうそうそうそう。

小出 いいですね、こういう番組。うん。いい感じのコーナーありましたよ。『盲信通信』もいいですし。

岡村 早くあなたね、もう決定的に「これがいい」って言わないと増え続けるからね。

小出 (笑)コーナーが。

岡村 本が1冊できるからね。

小出 岡村さん知ってました?もうすでにこれがコーナーになってるんですよ。

岡村 知ってます知ってます。だから俺また再来週?用意しなくちゃいけないなとは思ってますけど。

小出 ありがとうございます。

岡村 永遠にやってると本1冊になるからね?

小出 出します?じゃあ本。

岡村 だからもう……本当にね、それだけの本を。

小出 それだけの本出します(笑)出しましょうよじゃあ。ああそれいいですね。じゃあそうしましょう。

岡村 ……しないよ!!(笑)いつかは、いつかはあれにしてもらわないと……

小出 コーナーをね?わかりました。いつかはね……まだちょっとじゃあ、ストック足りないかなあ?

岡村 もう一声?

小出 ん~……もう一声かなあ……

岡村 頑張ってみましょうか。

小出 お願いしますじゃあ。

岡村 はい。……はい。

小出 (笑)(PREMIUM ONEの宣伝)

小出 じゃあ今日はもうお別れとなってまいりましたけれども。

岡村 そうですね。

小出 最後にうちのバンドの曲聞いてください。Base Ball Bearで『レインメーカー』です。ということで以上。Base Ball Bear小出祐介と。

岡村 岡村靖幸でしった。


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*1:アメリカ出身のミュージシャン。ヒップホップやR&Bにジャズを融合させたスタイル、ネオ・ソウルで知られている。

*2:アメリカ出身のミュージシャン。ファンク、ブルース、ゴスペル、ハード・ロックサイケデリック・ロック、ダンス・ミュージック、ソウル、ジャズ、ポップ、ロックなどの音楽性を持ち、ミネアポリスサウンドの中心的存在だった。

*3:ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団。イギリス・ロンドンを拠点とするイングランドを代表するオーケストラの1つ。海外公演よりイギリス国内で幅広く演奏旅行に取り組み、「イギリスの国民的オーケストラ」と呼ばれることもある。

*4:初回放送参照。

岡村靖幸・小出祐介(Base Ball Bear) TS ONE selection『PREMIUM ONE』2016年3月14日 - Buddha's Face Sandwich

*5:英国王室属領マン島生まれのイギリス人のギブ三兄弟を中心に構成された男性ボーカルグループ。1963年にオーストラリアでレコードデビューし、1973年からは米国を中心に活動。ポップなメロディメイカーとしては、レノン=マッカートニー(ビートルズ)やビヨルン&ベニー(ABBA)らと並ぶ名ソングライターチームとして知られている。

*6:Dragon Ash降谷建志とBOTSのプロデュースによって2001年に結成されたスペシャルユニット。メンバーは上記2人とスケボーキングSHIGEO、RIP SLYMEILMARI

*7:wyolica(ワイヨリカ)は、日本の男女2人組音楽グループ。

*8:か細い感じ

*9:ちょっと申し訳なさそう

*10:ドラえもん