岡村靖幸さんのラジオ文字起こしブログ

岡村靖幸さんの出演ラジオを文字起こししています。

岡村靖幸・小出祐介(Base Ball Bear) TS ONE selection『PREMIUM ONE』2016年5月23日

岡村 どうも岡村靖幸ですっ。

小出 どうもBase Ball Bear小出祐介です!結構初夏めいてきましたね。

岡村 初夏めいてきたねえ。

小出 てかもう若干梅雨に。

岡村 そうね。

小出 差し掛かろうとしてるじゃないですか。

岡村 そうね。

小出 てかもうこの時期、いっつも悩むのが服装なんですけど。

岡村 この前も話してたね。

小出 そう。季節の変わり目、なにせ僕風邪ひきたくない症候群なんで。

岡村 うんうんうん。

小出 もう何よりも嫌いなんですよ、風邪ひくのが。

岡村 嫌だよね。ツアーも回るしね。レコーディングもあるし。

小出 そうなんです。だけど、汗かきすぎも、外で。体冷えるから難しいじゃないですか。

岡村 難しいね。

小出 だからあんまり汗かきすぎないように、半袖パーカーとかで行くんですけど。こう、なんかカウンター的に急に寒い日とか。

岡村 あるね。あと寒暖の差っていうか、夜になって急に寒いとか。

小出 寒いとか。あれはその、天気の人たちは一体どういうコンセプトでそういうことしてるんですかね?

岡村 え、どういうコンセプトかわかんないですけど、気分屋さん?

2人 (笑)

小出 あの~、全身赤タイツと、緑タイツと、青タイツの(笑)

岡村 (笑)

小出 トラ柄のパンツ履いた人たちが、上で、気分で天気変えてるから……

岡村 僕がよくやってるのは、必ずスウェット入れてますね、カバンに。

小出 あ~、もうね、そうなんですよ。

岡村 今もほらほら。

小出 でもとはいえ、かさばる問題もあるじゃないですか。

岡村 まあありますあります。

小出 で、そのかさばる問題と風邪ひきたくない問題が、結構同じぐらい僕競るんですよ。

岡村 あ~~~~~~あんまりでしょ、物持ちながら歩きたくない系でしょ?

小出 のくせ、いや違うんですよ、あの物多いから逆に、服入んないんですカバンに。

岡村 あ~~~~。

小出 まずペットボトルは鞄に入れたくない。

岡村 はいはいはい。

小出 まあ、水物はね。嫌だ。

岡村 はい。

小出 で、あと洋服入れると、洋服のそのなんかこう……

岡村 ぐっちゃり感があるよね。

小出 そう。ぐっちゃり感のせいで、本がぐっちゃりになる可能性があって。

岡村 あるあるあるある。

小出 本をぐっちゃりしたくない。

岡村 (笑)

小出 じゃあもうお前外出るなって話なんですけど。

岡村 なるほどね。でもスウェットはおすすめです。本当に寒暖の差があるの。

小出 そうか~~~……まあもうほんとそうですよね。いやだから今年は、そこちょっとうまくやりたいなと思って、ちょっとシステムを確立したいと思ってるんですよ。

岡村 うんうんうん。

小出 だから、本当に何が……あのロンTがいいのか。

岡村 あ、ロンTもいいですね。

小出 そうなんですよね。ロンTの可能性あるかな~。

岡村 おしゃれ!と思われなくてもいいんだったらスウェットがいいと思います。で、ちょっと……と思うんだったら、カーディガンとか、薄めのシャツとか……いいんじゃないですか?

小出 なるほどね~。そもそも岡村さん、ファッションのプライオリティーどうですか?

岡村 (笑)

小出 自分の中で。

岡村 俺は、あれっすよ。だから時々僕のこと見てるとわかると思いますけど、やっぱりあれですよ。その……オンオフはありますよ。

小出 あ~~~。ちなみに僕は、あのプライオリティめっちゃ低いです。

岡村 あ、そう?

小出 もう普段全然おしゃれ、クソどうでもよくて。

岡村 俺より全然おしゃれだと思うけど。

小出 いやいやそんなことないですよ。だって僕、下だってスウェットに上Tシャツだけですよ。

岡村 ん~~~~。

小出 バック・トゥ・ザ・フューチャーのTシャツ着てるだけですよ、上だって。

岡村 でもなんか服は買いに行くでしょ?

小出 行かないです。

岡村 ……ちょっと待って?じゃああのさ、あなたが時々着てるシャツ。ここからここ上白、ここから下黒、みたいなあのシャツあれどうしたの?あれ。

小出 あ~あれは、ああいう、なんかちょっと洒落てる?

岡村 小洒落た。

小出 そう小洒落た、洒落てるくせえやつは、衣装の買取とかです。要は、着なかったやつを、じゃあもうここで洋服屋さん気分で。サイズも合ってるわけだし。

岡村 俺ね、でもあんまり、その認めてないんですよね、あなたが自分で自分をおしゃれじゃないって言ってることを。

小出 いやいやいやいやおしゃれじゃないですよだって。

岡村 まずね、靴綺麗なことが多い。

小出 はい。

岡村 腕時計してるね?

小出 あー、まあ今日はしてないですね。

岡村 腕時計してる人ってやっぱり、この前もなんかあのプレゼンで言いましたけど、あれ機能性以外の意味があるので。僕の中での印象では、おしゃれっ子側の人。

小出 あ~、いやでも岡村さんすごいいいとこついてて。僕こんな話すげえ長いですけど。

岡村 ここはド頭ですからね。

小出 ド頭ですけどちょっと長めに切っちゃいましたけど、僕本当に、靴と時計だけなんですよ。

岡村 そこが大事らしいよ(小声)

小出 (笑)

岡村 外国行くにも、知らない人と接するにも、そこが大事らしいよ(小声)

小出 マジですか。

岡村 はい(小声)

小出 じゃあ僕結構、割とオシャレ側だったんですね。

岡村 大事なことやってるのあなたほんとは。時計と、靴だって。大事なのは(小声)

小出 ありがとうございます(小声)

岡村 はい(小声)

小出 おやすみなさい(小声)

岡村 (笑)

小出 (笑)じゃあえ~岡村さん早速、今日の1曲。

岡村 はい行ってみましょうか。これもカバーですけどね、先週に続いてじゃあ。岡村靖幸で『Automatic』。


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小出 (PREMIUM ONEの紹介)

小出 じゃあ今回も岡村さんの。

岡村 はい。

小出 今日の気分での1曲。お願いします。

岡村 これはね、あんまり知らないかもしれないですけどなんとなく、好きです。

小出 はい。

岡村 聴いてみますか。

小出 はい、聴いてみましょう。

岡村 (笑)

小出 ざっくりと(笑)

岡村 Sam Sparroで『21st Century Life』。


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岡村 はい。Sam Sparroで『21st Century Life』でした。

小出 うん。ノリノリですね。

岡村 ノリノリですね。

小出 アゲアゲの。

岡村 はい。今日はこんな気分でございました。

2人 (笑)

小出 今日もノリノリですね。

岡村 今日もノリノリ。今日はアゲて行こうと思います。

小出 お願いします。

岡村 はい。

小出 じゃあ僕の1曲紹介したいと思うんですけど。

岡村 はい。

小出 今日ね、この後お題選曲で「ベースラインがかっこいい1曲」ってあるんですけど、これもね、僕ちょっと選びきれなくて。

岡村 選びすぎちゃったから、あれでしょ?

小出 そうなんですよ。

岡村 ここにはめ込みたかったんでしょ。

小出 もうこれも聴いてくれっていう気持ちで。

岡村 (笑)

小出 あのもう、本当に、上物よりもベースラインで俺この曲聴いてたんじゃねえか?っていうぐらいの。

岡村 好きなんですね。でもそうやってベースラインでいくつも浮かぶってことは、やっぱりベースラインがいいのが。

小出 ですね。多分ギターリフ以上にベースラインとかベースのリフで?曲聴いてることが多いと思います。はい。

岡村 へ~~~。

小出 はい、じゃあもうディスコの。クラシックの名曲です。聴いてください、マクファデン&ホワイトヘッドで『Ain't No Stopping Us Now』。


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小出 マクファデン&ホワイトヘッドで『Ain't No Stopping Us Now』でした。

岡村 うーん。聴いたことあります。

小出 まあもうね、大ネタですよ。

岡村 うんうん。聴いたことあります。

小出 ほんとにサンプリングの大ネタにもなってるような。

岡村 はい。

小出 ジーン・マクファデンとジョン・ホワイトヘッドっていう2人組なんですけど、2人とも元々作家としてもすごい有名で、あの~オージェイズ*1知ってますかね?

岡村 はいはいはい。

小出 オージェイズの『Back Stabbers』*2って。

岡村 はいはいはい。『裏切り者のテーマ』。

小出 『裏切り者のテーマ』。あれ書いた人なんですよ。

岡村 フィラデルフィア系?

小出 そうですそうです。いわゆる。

岡村 へ~~~。

小出 いわゆるフィリーソウルの人たちなんですけど、それもめっちゃ売れたし。

岡村 うん。

小出 「俺らもユニットやっちゃおうぜ!」つって。

岡村 へ~~~。

小出 で、それで、『Ain't No Stopping Us Now』。「俺たちを止められねえ」ってことですよ。

岡村 へ~~~~。

小出 っていうもうね、めっちゃ調子こいてる曲なんです。

2人 (笑)

岡村 なるほど。

小出 そうなんですよ。

岡村 へ~、ためになった。

小出 っていう、トリビアでした。

岡村 なるほど!

小出 (PREMIUM ONEの紹介)

小出 はい。じゃあお題選曲。

岡村 はい。

小出 行きましょうか。

岡村 はい。

小出 じゃあまずは。

岡村 はい。はい。

小出 『とにかくセクシーな1曲』。

岡村 ん~~~これ難しいね……

小出 なんか、最初に「セクシー」って聞いて、ちょっとエロ的な?エロス的な?感じかなと思って考えたんですけど、エロス的なもので考えていくと、それはなんか「エロい」であって、「セクシー」とはまたちょっと違うのかな~みたいな。

岡村 わかんないねえ……

小出 音楽の「エロい」っていうのって、裏返すとそこになんかちょっと「みっともない」もいそうな気がしてて、そこも込みでいいんですけど、ただ今回「セクシーな」っていう。

岡村 うんうん。言ってることよくわかります。

小出 そうそう。視点でいくと、ちょっと違うのかな~と思って。

岡村 「セクシー」ってちょっと品があるっていうか。

小出 そうですよね。ジェントルな感じというかね。そういうのもあったりとかね。

岡村 そうそうそうそう。わかります。

小出 じゃあ岡村さんのセクシーな1曲。

岡村 僕………はね、ちょっとソフトな感じで行ってみました。

小出 はい。

岡村 はい。聴いてみますか。

小出 はい、聴いてみましょう。

岡村 ケニー・ロギンスで『Heart to Heart』。


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岡村 ケニー・ロギンスで『Heart to Heart』でした。

小出 いや~、歌い方ですよね。

岡村 歌い方が。ちょっとねこう、シルキーでセクシーな。

小出 ですよね。これ僕もそうなんですけど、演奏とかコード感とかで、ムーディーにはできるけど、そこでセクシーって実は難しいですよね。

岡村 難しいね。

小出 演奏だけで。セクシーだっていう風に思うのってやっぱり人の声が乗ってきてからなんだなって。

岡村 そうですね。

小出 思いました。

岡村 確かに。

小出 あとなんか滑舌の感じとか、発音の感じとかっていうのに、僕はなんかその「セクシー」みたいなのを感じるんだな~と思いました。

岡村 わかります。

小出 この曲もそうですよね、なんかね。声質とか発声の感じとかセクシーって。

岡村 うん。

小出 では僕の「とにかくセクシーな1曲」ということで。

岡村 はい。

小出 まあセクシーということで、大人……「大人だな~」っていうのをセクシーと捉えて。

岡村 (笑)

小出 選んでみたんですけど。まぁ大人といえば僕の好きなAORとかシティポップとかかな、と思って。いやもう思い切って寺尾聰さんの『Reflections』から……ともちょっと思ったんですけど、ちょっと王道すぎるかなとも一応思って、ちょっとカーブ掛けましてですね。鹿賀丈史さんの『After Dark』っていう、鹿賀さんのセカンドアルバムなんですけど。

岡村 へ~~~。

小出 あの、あんまりこう歌手のイメージない方も……

岡村 ミュージカル俳優っていう……

小出 そうですよね。元々の鹿賀さんの出自としてはそういうところがあるんですけど。

岡村 ですよね。

小出 実はこうソロの作品も出されていまして。

岡村 へ~~~。

小出 で、鹿賀さんの『After Dark』ってこのアルバム、時系列的には『Reflections』のもう直後ぐらいなんですよ。

岡村 ふ~~~ん。

小出 しかもメンバーも、井上鑑さん筆頭に、林立夫さんとかMIKE DUNNさん、斉藤ノブさん、松原正樹さん、今剛さん、ともう完全に同じパラシュートなんですよ。

岡村 へ~~~。

小出 で、CDの復刻版ってのがちょっと前に出て、それのライナーをですね、このPREMIUM ONEを担当されてる金澤さん*3が書かれてて、で、その解説を読んで知ったんですけど、もう『Reflections』がヒットしすぎちゃって、爆発的に売れて。でその『Reflections』の直後に同じメンバーで、すごい高水準のアルバムだったにも関わらず、ちょっとこう影に隠れてしまったんじゃないかっていうことが書かれてて。

岡村 はいはいはいはい。へ~。

小出 なるほどと思うんですけど、確かにもう裏Reflectionsっていうくらいすごいアルバムで。

岡村 へ~~~。聴いてみよ。

小出 はい。その中から1曲聴いていただきたいと思います。鹿賀丈史さんで『乾いた街』。


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小出 はい。鹿賀丈史さんで『乾いた街』でした。

岡村 はい。

小出 ね!すごくかっこいいでしょこれ。

岡村 すごいですね。え~~~……こんな隠れた名盤みたいのがあるんですね。

小出 いやあるんですよ。だから、あの日本のこんくらいの時期の、AORとかシティポップとかで、まだCD化されてないものとかたくさんある。あと廃盤になっちゃったとかもあるんで、それがね、最近やっぱタワレコが結構こう、重点的に復刻したりとかしてるんで。

岡村 あ、ほんとに。へ~。

小出 結構ね、僕ずっと注目してるんですけども。

岡村 へ~~。そうなんだ。

小出 その多分一連の流れで復刻された中の1枚でした。

岡村 なるほど。聴いてみます。

小出 はい、ぜひぜひ。次のお題に行きましょうか。

岡村 はい。

小出 これまぁちょっとさっき冒頭で言いましたけど、「ベースラインがかっこいい1曲」。これもね~。

岡村 難しいですよ。

小出 僕今の『乾いた街』も、サビ裏のベースラインがめっちゃ好きなんですよ。

岡村 うんうんうんうん。まずベースラインとかベースプレイが好きなんでしょ?

小出 好きですね~~~。岡村さんにとってベース、もしくはその、ギターでもそうですけど……って、どういう感じなんですか?僕にとってはその、やっぱバンドのパーツの1個だし、担当楽器でもあるんで、結構なんかすごい大切というか。その住み分けみたいな。

岡村 うんうんうん。

小出 各パートの捉え方というか。

岡村 ど~~~~いう感じなんですかねえ。

小出 鍵盤とか、ピコピコしたもの。シーケンスとか。と、あんまりこう、並びは変わらないもんですか?

岡村 変わりますね。

小出 違います?

岡村 うん。やっぱりすごいこう、フィジカルなものなので、ベースもギターも。フィジカルの要素を入れたかったら必ず大事ですけどね。

小出 最近の岡村さんの曲って、アコギがアルペジオがふんだんに散りばめられてたりとかするじゃないですか。

岡村 はい。

小出 あれはなんかこう、ブームだったりとかするんですかね?

岡村 ブーム?

2人 (笑)

岡村 ブームかわかんないですけど、入ってるかもしれませんね確かに。

小出 でもその昔の作品よりも今はその全体の打ち込み感みたいなのがまずベーシックにあって、すごいドラムもベースもブンブン言ってて、だけどアルペジオがすごいこうギターの、ずっといるみたいな。

岡村 でしたっけ(笑)

小出 (笑)

岡村 自分じゃわかってないのかも。

小出 あ~じゃあ結果的なんですかね?

岡村 うんたぶんね。

小出 だから、うちのそのバンド的な考え方だと、そこも結構やっぱ狙ってるというか。「あ、じゃあここはアルペジオだな」とか「ここはアルペジオにするしかないな」とか。他にないから。シンセとかが。

岡村 でもほら、な~んとなく覚えてますよ。ほらほら、あの~Base Ball Bearのアレンジやった時。あんな感じですよ大体。

小出 うん。

岡村 ああやってアレンジしてる感じ?(笑)

小出 (笑)それを今ね、あの言語化していただきたいんですけど。

岡村 (笑)練りに練るっていう感じ。

小出 あ~、そうか。

岡村 練りに練る。

小出 じゃあなんか練りに練って、曲の完成形っていうところに……理想形みたいなところにどんどんどんどん近づいていくっていうプロセスが1個?

岡村 そうですね、色んなパターンありますけども、基本練りに練るっていう感じですかね。

小出 じゃあ最終的に残ってたっていう感じなんですかね?アルペジオも。

岡村 だと思います。だからそのBase Ball Bearの曲も、『君はノンフィクション』も、元と比較してこう聴いてもらうと多分わかると思うんですけど、色んなとこでこう波を作ったり、コード進行ちょっと変えたり、サビだけこう、リズムパターン変えたりとか。そうやってこう、練る感じですね。

小出 う~~ん。なるほど。

岡村 うん。

小出 やっぱなんかバンドと……ね、ソロの方の作り方全然……

岡村 違うのかもしれないですね。

小出 っていう意味で、ベースラインがかっこいいかどうかってうちみたいなバンドの場合は結構重要な要素なんですよね。

岡村 や~絶対そうでしょうね。

小出 ベースだけで聴けるか?とか。

岡村 うんうんうん。あの~、バンドでガーッて行ってんだけど、ギターザッていなくなってベースとドラムだけになってもかっこいいかとか。

小出 そうですそうです、まさにまさに。っていう視点で!

岡村 はい。

小出 かっこいいなと思ってる1曲。これから聴いていただくのは、チャットモンチーのですね『Last Love Letter』という曲なんですけど。

岡村 はい。

小出 これもうね、僕とOKAMOTO'Sのハマ・オカモト

岡村 ふん。

小出 もう、2人ともね、「このベースラインすげー」って。

岡村 へ~。

小出 ずっと思ってて。なんでこういうフレーズになったのか?もうド頭からいわゆるベースリフなんで。入ってきますけど、まあ普通に分析してみると、なんてことない……要はちょっとアルペジオ的な発想で一番最初始まって、これやっぱスリーピースバンドならではの省略が効いてて。

岡村 う~んなるほど。

小出 っていう音が鳴ってるんだけど、ギターはずっとステイなんですよね。っていうなんかこう、やっぱスリーピースならではの……うん。なんかこう発想なのかなと思ってて。

岡村 う~~~ん。

小出 っていう、まあ音楽っぽい考え方するとそういう考え方なんですけど、それ以上に、やっぱこれもうあっこじゃないとこういうニュアンス出ないなっていう。

岡村 あ~~。

小出 それが最終的に上回ってくるっていう。

岡村 なるほど。

小出 やっぱなんかこう、バンドって人間だなって。

岡村 うんうん。

小出 改めて思う、そういう素敵なベースラインです。はい、じゃあ聞いてください。チャットモンチーで『Last Love Letter』。


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小出 はい、チャットモンチーで『Last Love Letter』。

岡村 や~いいですね。

小出 これやっぱ厳密に言えば、ちょっと当たってる感じしますもんね?

岡村 ん~~、当たってるのか……あのAのとこ?

小出 そうですそうです。当たってるというか、なんかこう鳴りが複雑になってるっていうか。

岡村 フレーズに……ベースがフレーズ弾いてるから、そう感じるのかもしれませんね。でもそれがまたちょっと不思議な感じを与えて。いいんじゃないですかね。

小出 思いつきでやってるかもしれないですけど(笑)すげえなと思いました、このライン。

岡村 うんうん。いいと思います。

小出 じゃあ岡村さんの。

岡村 (笑)それに比べたらね、もう今のに比べたらね、なんつったらいいんだろうなこれはもう~~。ベタすぎる。もう許してほしい。「ドーンとやってみよう!」って感じ。

小出 (笑)

岡村 なんですけど。

小出 もう雰囲気ですね。

岡村 聴いてみましょうか。

小出 はい聴いてみましょうか。

岡村 グラハム・セントラル・ステーションで『POW』。


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岡村 グラハム・セントラル・ステーションで『POW』でした。

小出 あのもう~~……

岡村 (笑)

小出 間違いなく、飲み会楽しいでしょうね。

岡村 そうでしょうね~。ドーン!といってますね。

小出 (笑)ほんとですね。ホームパーティーに呼んでもらいたいですね。

岡村 ね、楽しそうでしたね。

小出 人見知りの僕ですら初めてバカになれるかもしれない。

岡村 (笑)

小出 頭にあのゾウのジョウロとかつけて(笑)

岡村 (笑)楽しそうでしたよね。

小出 踊れるかもしれないですね。

岡村 そうそうそうそう。でした。

小出 でもこれすっごい、お手本みたいなスラップベースですよね。

岡村 そうですそうですそうです。基本ですね。

小出 駆け上がりの。ンテンテ~♪ってこう。

岡村 そうですそうです。

小出 だから意外と基礎としてはすごい固いことやってるっていうか。

岡村 まあそうですね。王道。

小出 それを面白い格好でやってるっていう。

岡村 (笑)そうかもそうかも、良い意味でこう、下世話な感じがあると思いますね。賑々しい。

小出 賑々しいですよね。いやいいですね。ということで、「ベースラインがかっこいい1曲」でした。

岡村 でした。

小出 これもちょっとね、何度かやりたいんですよ。

岡村 ベース?

小出 ベースもギターも。

岡村 OKOK。

小出 1回でやっちゃうと「これしかない」って苦しいんですけど、5回ぐらいあるって思ったら、「次はこうだな」ってアプローチが考えられるじゃないですか。

岡村 やりましょやりましょ。

小出 またやりましょうこれ。

岡村 うん。ぜひぜひ。

小出 岡村さん、プレゼンはいいんですか?

岡村 今週も、今週なりに考えてます。

小出 今週なりのプレゼンを。

岡村 ツアー中ね、ちょっと大変でしたけど……

小出 いやでももうツアー中、ちょっと大変な時だからこそ。

岡村 はい。

小出 ひらめく物があったんじゃないかなと。

岡村 まずね、「動物の良さ」っていうコーナーですね。

小出 あ、タイトル名いいですね。「動物の良さ」。

岡村 動物の良さ(笑)動物飼ってる人多いじゃないですか。

小出 多いですよね~。

岡村 動物僕飼ってないんですよ。

小出 飼ってないんですか。飼われたことあります?

岡村 あります。なんで動物飼うといいかっていうのを、例えば心理学の先生でもいいし、もうちょっとなんかこう「可愛いよね」「気持ちいいよね」だけじゃなくて、こういった風に、こう健康にもいいとか。そういったなんか別な観点から、色んな人に教えてもらうみたいな。で、「動物の良さ」。

小出 いいですね。動物好きですか?

岡村 好きです。すごい好きです。

小出 あ~。飼うとしたら何がいいんですか?

岡村 最近ね、あの坂本美雨さんにすごい激推しされるので、猫なのかな~とは思う。時代も猫って言ってるので。

小出 あ~そうですか。

岡村 ただ大変なことになると思いますけどね部屋が。

小出 あの大変なことになるでしょうね。エイリアンの卵の加湿器とかもう格好の遊び場ですよ。

岡村 (笑)ほんとですね。にゃーにゃーにゃーにゃーね。「こりゃなんだ」ってね。

小出 うわーーー!!がりがりがりがりがりぃ!ですよ。

岡村 いや~もう……それが難しいですよね。カオスにしちゃうのが。

小出 ね~。

岡村 人間の歴史で考えるとものすごい長い年月、犬と猫と僕たち付き合ってるわけですよ。

小出 いや~長いですね。

岡村 じゃあなんで蛇じゃなかったのかと。なんでサイじゃなかったのか。なんで犬と猫だったんだと。それを知りたいっすわ。

小出 確かにそうですね。

岡村 まあ飼ってる人もいるとは思いますけどね?蛇もいると思いますし。サイはいるかどうかわかんないですけど……まあなんでかっていう。

小出 なぜサイじゃないのかは気になりますね。

岡村 ですね。飼いやすかったってのもあると思いますけども、そういうのもちょっと。色んな視点からちょっとチェックしてみたいなと思います。

小出 はいはいはい。で、タイトルが何でしたっけ?

岡村 えっと「動物の良さ」(笑)

小出 (笑)いや僕本当ね、ラジオなんで、絶対そのコーナーの鳴きやるじゃないですか。「じゃあ次このコーナーやってまいりましょう~~『動物の良さああ!!!』って言いたいですもん。

岡村 言いたいですよね。

小出 うん言いたいです。

岡村 俺もほんと面白いこと言うな~と思う自分が。

小出 (笑)

岡村 次がですね、「不思議教えて」っていうコーナーです。

小出 これもいいですね。これ真ん中句読点入るんですか?

岡村 (笑)入らないです。

小出 「不思議教えて」。ストレートに言うんですね。

岡村 そうです。これはねどういうことかというと、たまに夜歩いてると、赤い月?

小出 あーありますねえ。

岡村 ありますねえ。あとなんかカラスの生態とか、まあもうほんと僕からすると不思議で仕方ないことを、100%の正解が欲しいんですよね。赤い月ってあれ何で赤いんですか?

小出 いや知らないです。

岡村 ということですよ。そういうのを完璧な答えを、なんか出してくれる。なんとか先生!とかいうのにお伺いを立てる。そういうコーナー。

小出 基本的に毎回先生は出てくるっていう感じですかね?

岡村 (笑)なのかもしれないですね。

小出 ですよね。

岡村 そう、知りたがり屋さんなのかも。

小出 あとカラスの生態、若干「動物の良さ」にもちょっと滲んでるっていう。

岡村 そうですね(笑)ありがとうございます。あと!

小出 (笑)まだあるんですね。

岡村 まだまだあるんでバンバン行きます。あとね、「株や投資の世界」っていう。

小出 あ~。

岡村 これはね俺全くよくわからないので、全く興味のないこういう世界について、「こんな風に面白いんだよ」って誰かに教えてもらう。

小出 あ~~。

岡村 誰か一生懸命夢中になってんでしょ?株や投資に。

小出 そうでしょうね。どういうことをするものなのかってのもそもそもわかんないですよね。

岡村 そう、謎なのよ。

小出 うん、僕も知りたいですそれは確かに。

岡村 あとですね、「人生は平等か平等じゃないか検討」。(これは深い)って書いてますね。

小出 それは、かなり面白いタイトルですね。

岡村 これ(これは深い)まで入りますからね。これはね、話すと長いんですけど、人は何をもって平等か平等じゃないかっていうのは難しいところです。

小出 はいはい。

岡村 例えば経済的なことなのか、健康状態なのか、ん~……その人がね、例えばそんなにこう慎ましい生活を送ってても、めっちゃ「イエ~~!!」ってめっちゃ盛り上がってるかもしれない。ね?でももうなんかすごい億万長者でも、「ブルーだわ~~~……」みたいな毎日送ってる人がいるかもしれない。

小出 確かに確かに。

岡村 人はどこで平等なのか平等じゃないのかちょっとわからない。

小出 確かに。

岡村 「これは深いぞ!」ということです。

小出 (笑)

岡村 (笑)それを日々検討したい。

小出 なるほど。

岡村 はい。

小出 もうすごい全部を説明し切るタイトルなんですね。

岡村 (笑)そう。(これは深い)っていうところまでが大事なんですけど。

小出 そうですよね?(深い)。

岡村 はい。

小出 なるほど。

岡村 あとですね、ツアーの多い2人に、あ、これは「超絶ツアー情報」って言うんですけど、ツアーの多い2人に、地方地方の超絶楽しい・おいしい情報を(笑)

小出 (笑)

岡村 教えてもらう。これはちょっとじゃないのよ。『超絶』だからね。

小出 信じらんないくらい?

岡村 「うーーーーわ!!!!」みたいな。

小出 (笑)

岡村 「ヤ……ヤバッ!!!」みたいな。ちょろっとした情報はいらないです。

小出 はいはい。

岡村 まだありますよ。今度はね「同級生が気になる?」ってタイトル。これ最後にクエスチョンがついてます。

小出 はい。

岡村 これはね、同級生によく会い一喜一憂する人が世界にはいますけども、なんで同級生に会うの?同級生に会う価値は何か?同級生に会うことによってどういう面白いことがあるのか。僕は最近同級生に会わないので、ちょっとその、教えてもらいたいな~と思って。「同級生が気になる?」っていうタイトル。

2人 (笑)

小出 もうこんなにも重箱の隅をつつく企画があったんですね。

岡村 (笑)まだまだありますからね。次は「教えて音楽評論家さん」っていうタイトルのやつで。

小出 「教えて音楽評論家さん」。

岡村 はい。音楽に対して食傷気味だったり、音楽鑑賞に関して結構食傷気味だったりする皆さんに対して、「こんな曲あるよ」と。毎回オーソリティの音楽評論家。もう例えばブラックミュージックとか、例えばまあファンクでもいいしロックでもいいしパンクでもいいし、毎回音楽評論家の人に、もう新旧。もう究極の曲を教えてもらって、日々新鮮な思いをする。

小出 あ~、いやでもそれは、もうこのPREMIUM ONE的には、もうめっちゃ打ってつけの企画ですよ。

岡村 そうかな。

小出 はい。

岡村 あとね、この前ね、俺赤坂で、あの葛餅屋さんに入ったんです。すごく美味しかったんです。葛餅とあと何だっけ?これにゅって出すやつ。

小出 あ、ところてん。

岡村 ところてん。その2つしか売ってない店なんですよ。で、赤坂の一等地にそのお店あるんですけど、すごい商売が成り立ってるような感じだったんです。で、すごい気になってたんです。「なんでこんな一等地で成り立つんだ?」と思って。試しに買ってみたんです。そしたらね、め~ちゃ~め~ちゃ~うまかったんですよ。

小出 (笑)

岡村 &、その場でこうやってた。

小出 にゅるにゅるをね?

岡村 にゅるってやってた。「やっぱこれその場でにゅるにゅるやると全然違うんですか」って言ったら「もう全然味違います」とかって。確かに味全然違うんです。

小出 うんうんうんうん。

岡村 っていうような、こうなんか手作りとか、その場でパッてやるとめちゃめちゃうまいもの?教えて欲しい。

小出 コーヒーとかじゃないですか?

2人 (笑)

岡村 まだまだまだまだありますけどこれ、次週にします。

小出 あ、次週にしましょう。

岡村 まだまだ、まだまだあるんで。まだ半分ぐらいしか言ってないんで。

小出 ほんとだ!岡村さん……こわ!

岡村 そう。

小出 すごいですねその企画力。

岡村 今日面白いこと言うなあっていうことあった?

小出 ありましたよ。「動物の良さ!!!」はやっぱ。

岡村 それねえ。

小出 コーナーの鳴きとしては、俺も相当なキャッチーさだと思いますよ。

岡村 (笑)本当ですね。

小出 じゃあ岡村さん鳴きお願いしまあす。

岡村 「動物の良さ!」

2人 (笑)

小出 もう聞きたくてしょうがないっすもん。鳴きが聞きたい!

岡村 これだけさ、今ペットブームなのにさ、あえてですよ?「動物の良さ」って。

小出 すごいですね。

岡村 すごいよ。本当に自分やるなと思った。哲学的だなと思った。

小出 (笑)あー、なるほど。

岡村 やっぱりみんな「やるな~やるな~」って俺のこと言うから、「どういうとこやるのかな」と思ってたんだけど、いや~今気づいた。

小出 こういうところだと。

岡村 こういうところだ。

小出 俺のこういうとこだぞと。

岡村 こういうところだ。って思った。

小出 いいですねえ。さすがですよ。

岡村 はい!

小出 それとね、あと「教えて音楽評論家さん」はぜひとも。番組的にはすごくいいと思いますんで。

岡村 いいですか。

小出 うん、いいです。これも聞いてみたいですね。

岡村 はい!

小出 この辺もちょっとじゃあ、あの走っていけるように。

岡村 まだ半分ぐらいしかやってないのでね。

小出 来週もじゃあお楽しみということで。

岡村 お願いします。

小出 (PREMIUM ONEの紹介)

小出 じゃあ番組最後お別れにですね、うちのバンドの曲『アンビバレントダンサー』という曲。これもちょっとベースラインいい感じなんで聴いてください。

岡村 お~。

小出 ということで、PREMIUM ONE。この時間はBase Ball Bear小出祐介と。

岡村 岡村靖幸でしった。


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*1:アメリカのオハイオ州で1958年に結成されたソウル・トリオ。『裏切り者のテーマ』が初のヒット曲。その他『ラヴ・トレイン』など。

*2:The O'Jays - Back Stabbers (Official Soul Train Video) - YouTube

*3:金澤寿和AORを中心に70~80年代の都会派サウンドに愛情を注ぐ音楽ライター。